中部大学教育研究18
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表1春学期の到達度確認テストの結果(初級)表2春学期の到達度確認テストの結果(中級)表3春学期の到達度確認テストの結果(上級)表1~表3において、「英日」は英語を日本語にする語彙問題を、「日英」は日本語を英語にする語彙問題を、「文法」は文法に関する問題を、「方略」は読解方略に関する問題を、それぞれ表す。また、上級の「英日上」は、上級専用の英語を日本語にする語彙問題を表す。2013(平成25)年度からの各レベルの得点の推移は図1~図3に示す通りである。これらの図が示すように、中級、上級では得点が比較的安定しているのに対し、初級では変動が激しい。2014(平成26)年度に得点の落ち込みが見られるのは、この年度以降、問題の順番を変えたことが影響していると考えられる。学習内容定着のために、到達度確認テストに準拠した小テストを用意しているが、2013(平成25)年度の到達度確認テストでは小テストの問題がそのまま到達度確認テストに出題されていた。そのため、小テストの解答を丸暗記することが到達度確認テストへの対策となり得たが、翌年度以降は小テストで出題された問題の順番をランダムに出題する形式に変えたため、そのような対応が不可能になった。特に初級で点数の落ち込みが大きかったのは、このレベ図1春学期の到達度確認テスト平均点の推移(初級)図2春学期の到達度確認テスト平均点の推移(中級)図3春学期の到達度確認テスト平均点の推移(上級)―2―中部大学教育研究No.18(2018)

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