中部大学教育研究17
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5「ハイブリッド・プロジェクト」の成果筆者の伊藤正晃は第二外国語の習得、とくに中国語を指導するにあたり、統語論、語彙論、音声学、音韻論といった言語学の分野に特化して研究してきたため、中国以外のことに無頓着であった。本授業を担当する以前に、国際関係学を高校生に説明する機会があった。当時は、語学をきっかけにして国際関係学を語っていたが、国際関係学の主たる「国家間の関係性」について多くを語ることができなかった。しかし、本授業を担当し、分野の異なる教員の話を聞く機会が増え、各教員の多くの経験談や知識が身近なものとなり、人類学や政治学などの領域の知識が格段に増えたことで、国際関係学の説明に厚みを持たせることができ、また、中高生に興味を持たせる説法ができるようになった。学生の自主性なくしては成り立たない授業形式であるが、自主性のある学生が履修するとは限らない。自主性がまだ薄い学生に対して、授業を受けていく間に、自主性が芽生えれば、それこそ「ハイブリッド・プロジェクト」の成功なのだと考える。現段階における学生の自主性の芽生えとして、ハイブリッド・プロジェクAを受講した学生は10名、ハイブリッド・プロジェクトB(2017年度春学期開講)を受講した学生は13名―48―中部大学教育研究No.17(2017)表4第2講時のレポートより(2016.9.28)AMBNCIDEEFMHCECIOMJLKLMLNation StateNOMLOL

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