中部大学教育研究17
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の対策は不可能であり、学科を通したより根本的な対策が必要であろう。謝辞到達度確認テストおよび実力テストの実施・採点・報告をしてくださった「英語スキルⅠ/Ⅱ」担当の先生方、本報告の内容に関して貴重なコメントを下さった先生方に厚くお礼申し上げます。注1)「英語スキルⅠ/Ⅱ」は旧カリキュラムの「フレッシュマン英語A/B」に対応している。2)これについては和田他(2013)およびWadaetal.(2014)で報告した。3)学科の略号は以下の通り。BS(経営総合学科)、EA(建築学科)、EC(都市建設工学科)、ED(電子情報工学科)、EE(電気システム工学科)、EK(応用化学科)、EM(機械工学科)、EP(情報工学科)、FR(応用生物化学科)、FS(環境生物科学科)、FT(食品栄養科学科)、HH(歴史地理学科)、HI(コミュニケーション学科)、HJ(日本語日本文化学科)、HW(心理学科)、LB(生命医科学科)、LC(臨床工学科)、LE(スポーツ保健医療学科)、LK(保健看護学科)、LP(理学療法学科)、LS(作業療法学科)、NC(中国語中国関係学科)、PJ(児童教育学科)、PY(幼児教育学科)。なお、全学向けの授業を受講していない英語英米文化学科(HF)および国際学科(NA)と独自の授業を行っているロボット理工学科(ER)は記載されていない。4)箱ひげ図の見方は次の通り。箱の部分には、データを並べて四分割した場合の、真ん中の2つ、つまり全体の50%が入る。箱の中の横線は中央値を示す。箱の上下に伸びた部分は、外れ値を除いた最大値と最小値を表す。"○"は軽度の外れ値(箱の長さの1.5倍から3倍まで)を、"☆"は極端な外れ値(箱の長さの3倍以上)を表す。5)Kolmogorov-SmirnovおよびShapiro-Wilkの正規性検定で確認したところ、いずれのテスト結果も正規分布していないことが分かった。このため、ノンパラメトリック検定であるSpearmanの相関検定を用いた。6)全学向けの授業を受けていない英語英米文化学科(HF)、国際関係学科(NN)、国際文化学科(NL)および、独自の授業を行っているロボット理工学科(ER)については、フレッシュマンテストの結果のみ記載してある。また、これらの学科の数値は、合計の数値から除外してある。7)検定にはKolmogorov-SmirnovおよびShapiro-Wilkの正規性検定を用いた。8)いずれのテスト結果も正規分布していないため、ノンパラメトリック検定であるSpearmanの相関検定を用いた。9)効果量の計算については、関西大学の水本篤氏が提供している(www.mizumoto.com)EffectSizeCalculationSheetを用いた。10)ここでも用いたのはSpearmanの検定である。参照文献大門正幸・今村洋美・西村智・野田恵剛・山田伸明(2010)「大学英語教育に関する基本方針について-専門教育機関としての大学における英語教育の在り方を巡って-」『中部大学教育研究』10,23-28.大門正幸・柳朋宏・西村智・野田恵剛・山田伸明(2011)「全学英語教育に関する中間報告」『中部大学教育研究』11,87-94.大門正幸・今村洋美・西村智・野田恵剛・山田伸明・柳朋宏(2012)「平成23年度秋学期の全学英語教育に関する報告」『中部大学教育研究』12,81-89.大門正幸・今村洋美・西村智・野田恵剛・山田伸明・和田珠実(2014)「平成24年度の全学英語教育に関する報告」『中部大学教育研究』14,29-37.大門正幸・今村洋美・西村智・野田恵剛・山田伸明・和田珠実(2015)「平成25年度の全学英語教育に関する報告」『中部大学教育研究』15,65-74.大門正幸・今村洋美・加藤由崇・西村智・野田恵剛・和田珠実(2016)「平成26年度の全学英語教育に関する報告」『中部大学教育研究』16,89-97.和田珠実・大門正幸・今村洋美・西村智・野田恵剛・山田伸明(2013)「平成24年度の全学英語教育報告」『中部大学教育研究』13,79-85.和田珠実・今村洋美・大門正幸(2013)「中部大学におけるEGAPを意識した全学英語教育カリキュラム改革」大学英語教育学会第52回国際大会(於京都大学)での口頭発表.Wada,Tamami;Imamura,Hiromi;Ohkado,Masayuki;andLaurence,David(2014)"AnEnglishEducationCurriculumReformFocusingonEGAPataJapaneseUniversity,"oralpaperatAILAWorldCongress2014,Brisbane,Australia.―43―平成28年度の全学英語教育に関する報告

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