中部大学教育研究17
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国が違えば価値観も異なり、学生に適した教育方法も変わることを実感することができた。5デービスでの生活UCDやデービスでの生活に関して少し紹介したい。5.1UCDの語学学校UCDの敷地内にはExtensionCenterという英語を学ぶ施設があり、様々な国から語学留学に来た学生が在籍していた。留学生の比率は、アジアから5割、中東から1割、南米から1割、ヨーロッパから1割、その他が2割位であった。日本からも多くの大学生が語学留学に来ており、英語漬けの日々を送っていた。写真8UCDの語学学校(ExtensionCenter)5.2運動設備(スポーツジム)UCDの敷地内には大変充実したスポーツジムがあり、350ドル程の年会費で利用できる。アメリカの学生はジムに通う人が多く、大学内の運動設備は学生の大学選びの基準にもなるそうだ。UCDのスポーツジムは朝5時から夜12時まで利用でき、いつ訪れても多くの学生で賑わっていた。5.3留学中の住まい(ホームステイ)留学中の住まいはアメリカに行く前にDandekar研究室のスタッフに探してくれるよう手配していた。1人暮らしのアパートメントを想定していたが、実際にメールで紹介された住所に行ってみると一軒家(ホームステイ)であった。家賃は月に650ドルで、1人暮らしに比べると費用を安く抑えられた(1人暮らしの場合、相場は1000ドル以上)。ホームステイ先の家では75歳のホストマザー(大家)とルームメイトが2人住んでおり、私を含めて4人暮らしだった。ホストマザーは非常に人柄がよく、休みの日にいろいろな場所へ私を案内してくれた。ルームメイトは皆、海外からUCDに短期留学で来ている研究員や大学生だったため、数カ月以内に母国に帰る者が多かった。結局、私が滞在した1年の間に、中国、フランス、スペイン、イタリア、ドイツ、ブラジルと、さまざまな国の人たちと同居することになった。文化や価値観の違いからか、朝の5時から大声で電話をする人や、週末になると必ずトイレで酔い潰れている人もいて苦労することもあった。今となっては全ていい思い出である。6おわりに日本に帰国した今、アメリカでの生活を振り返って真っ先に思い出されるのは、デービスの澄み切った青空である。日本よりもずっと青い空の下で過ごした日々の尊さは、年月を重ねるにつれ身にしみて実感するのだろう。今回の研究留学を通じて、たくさんの有益で貴重な経験をすることができた。この経験を今後の教育研究に最大限還元したいと思う。最後になりましたが、今回、研究留学という貴重な機会を与えて下さった中部大学関係者の皆様、またカリフォルニアでお世話になった皆様に心よりお礼申し上げます。―198―中部大学教育研究No.17(2017)写真9ジムにあるクライミングウォール

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