中部大学教育研究17
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一緒に説明を聞くことができないため、今回中部大学は静岡大学の後での訪問となった。アメリカ人のスタッフの方と西岡聡様から、様々なお話を伺うことができ、特に、日本人としてアメリカで活躍している西岡様に学生たちが熱心に質問をしていたのが印象的であった。また、女子学生の一人が途中で体調を崩し気分が悪くなった時も、西岡様に会社にあった薬をいただいたり休ませていただき、大変お世話になった。7日目の3月21日(火)、デトロイト空港13:35発成田行きのDL275便で、デトロイト市を後にした。翌8日目の3月22日(水)、16:00に成田空港着。静岡大学は成田空港で解散であったが、中部大学グループは、成田空港18:50発中部国際空港行きの便に乗り換え、20:10に無事到着してからの解散となった。5アクションプラン実施と帰国報告会カケハシ・プロジェクトは、JICEから帰国後も半年間は活動が求められた。その一つが、成果報告会で発表したアクションプランの実施である。各グループごとにそれぞれアクションプランを実施していったが、中部大学派遣メンバー全体として、「KAKEHASHIメンバーを増やす!」という目的で、学内で3回帰国報告会を催した。最初の帰国報告会は、4月26日(水)15:20~16:50に、英語英米文化学科で行われた。約150名の学生が派遣学生の話に熱心に耳を傾け、予想を上回る反響があった。カケハシ派遣メンバーとの質疑応答や報告会の感想レポート内容からも、カケハシ・プロジェクトの目的でもある、日本の魅力を発信する活動の重要性が認識され、それに賛同する仲間を増やすことができたことが嬉しかったというカケハシ派遣学生からの感想が多かった。同様に、2回目の帰国報告会は、6月21日(水)13:35~15:05に国際関係学部で、3回目の報告会は、8月11日(金)12:00~12:50に、夏のオープンキャンパスで高校生対象に実施した。また、各グループおよび全体のアクションプランの写真5英語英米文化学科での帰国報告会実施内容は、Facebookなどにも投稿・報告されている。6カケハシLINEグループとFacebook今回、「中部大学カケハシ2016」というLINEグループを作り、発表準備段階から、帰国後のアクションプラン報告会に至るまで、フル活用した。このLINEグループには、派遣メンバー25名の他、塩澤、北條、鈴木、岡島も入っていたので、報告会プレゼン準備が深夜で大変な時も、日本から励ましのメッセージがLINEで流れてきて、大いに励まされた。また、派遣団員の体調管理のため、プログラム中、全員毎朝起きたらまず検温を行い、YFUのKelliさんに報告しなければならなかったが、LINEグループのおかげで、派遣メンバー25名だけでなく、日本の国際センターのスタッフの方にも派遣メンバーの体調が分かって良かったようである。派遣前の準備段階から派遣中および帰国後のアクションプラン実施状況は、Facebookを活用して投稿し発信してきた。これは、外務省からの「SNSなどで情報発信し日本の魅力を世界中に広めることもミッションの1つで重要視されている」という要請にも答えるもので、積極的に投稿・発信を行ってきた。詳しくは、Facebook(KAKEHASHIProject-ChubuUniversity:https://www.facebook.com/groups/1873029442945391/)をご参照いただきたい。謝辞今回のカケハシ・プロジェクト訪問先では、関係者の皆様に大変お世話になりました。特に、在デトロイト日本国総領事館主席領事の野田亮二様、SouthLyonHighSchoolのChadScaling校長とMichaelRubida先生、UBEMachineryの西岡聡様、そして静岡大学の原沢伊都夫教授とSteveUrick准教授には、この場をお借りし厚くお礼申し上げます。注本稿は『ANTENNA』No.137に報告した内容を大幅に加筆・修正したものである。参考文献外務省(2017)「対日理解促進交流プログラム」http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000098236.pdf(2017年6月18日)外務省(2017)「北米地域との交流カケハシ・プロジェクト」http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/page25_000243.html(2017年6月18日)―186―中部大学教育研究No.17(2017)

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