中部大学教育研究17
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ンパスに分かれているため、学生選考もプレゼン練習も全員一緒に行うことは数回しかできず苦労されたそうだ。その点、中部大学は全7学部がワンキャンパスに集結しているおかげで、毎週全員一緒に集まって直接意見を交わしながら準備をすることができ、60分のフルバージョンから、30分のショートバージョンの英語でのプレゼンを2種類用意して、アメリカへ向かうことができた。4デトロイト市でのプレゼンテーションおよび訪問表1は、派遣先のデトロイト市で実際に行った、中部大学の主な活動内容である。実は、この日程の半分近くは出発直前まで未定で、出発前日3月14日(火)の夜10時頃に、詳細情報が入った最新版の日程表がJICEの担当者から送られてきて分かった次第である。特に今回は、派遣直前にデトロイト市での記録的な大雪による1週間の停電の影響で、訪問先とのやりとりがうまく出来ず、出発前日の夜まで詳しい日程が分からなかったようだ。しかも、細かい日程は現地で前日または当日に確定することも多かった。表1中部大学プログラム日程3月15日(水)、静岡大学の25名とともに、中部国際空港10:45発DL94デトロイト行きの直行便で、同日10:15にデトロイトに計50名が無事到着した。デトロイト空港には、アメリカ合衆国滞在中のコーディネーターとして、協賛団体のYFU(YouthforUnderstanding)から派遣された、中部大学のYFUグループリーダーKelliCrispさんと、静岡大学のYFUグループリーダーJennyBethAloysさんが出迎えてくれた。宿泊先およびワークショップなどの会場にもなったDoubleTreebyHiltonDetroitDearbornに移動後、全体オリエンテーションを行った。その後、静岡大学の学生と中部大学の希望学生がEasternMichiganUniversityを訪問し交流を行った。2日目の3月16日(木)は、静岡大学とは別の学校でのプレゼンテーションで、別行動となった。中部大学グループは、朝8時にSouthLyonHighSchoolに到着後、午前中には2時間目から4時間目に3回、ランチ後は5、6時間目の2回、2種類のショートバージョン(30分程度)のプレゼンテーションを交互に計5回行った。プレゼンテーションは両バージョンとも、まずAチームが中部大学を紹介後、Bチームが日本と愛知県の魅力(食文化、精神性、愛知県の産業など)を紹介し、最後にCチームが日本の文化について実演を行う内容である。日本の文化の実演では、着物、日本舞踊、コスプレ、少林寺拳法、空手、そして書道の順に披露していった。書道は春日井市の小野道風の紹介からはじめ、「一期一会」を実際に書いているところを近くで見てもらい、次にアメリカ人の希望学生に自分の名前を筆で書く体験をしてもらった。写真1SouthLyonHighSchoolでのプレゼンテーションの1場面ランチタイムには、ChadScaling校長ご自身が、ポケットマネーからラザニア、サラダ、ガーリックブレッド、飲み物などをケータリングしてくださり、中部大学生全員と関係者がランチをご馳走になった。ランチ後には、校長自らキャンパスツアーも行ってくだ―184―中部大学教育研究No.17(2017)

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