中部大学教育研究17
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に近い能力を持つと考えられた。すなわちこの調査の項目はジェネラリスト・ナースにはどのような能力が必要なのか見えやすいものとなっており、わが国でもジェネラリスト・ナースの能力基準として活用できるのではないかと考える。一方、約3割が実行していないと回答した項目の内容を見ると「戦争・暴力・紛争・自然災害」について体験がないことや「政策策定」という身近で使用しない言葉が使われている。そのため、研究対象者は「実行していない」を選択したのではないかと考えられる。阪神淡路大震災や東日本大震災の発生で、多くの看護職者が災害時における自分たちの役割を認識した。しかしながら大きな災害経験のない東海地方の研究対象者は、具体的な場面を想起すると「いつも実行している」とは回答できなかったと推測する。また「専門看護実践の発展に貢献する」「看護発展への貢献・ケア基準を改善する手段として調査を高く評価する」は、看護研究への取り組みと研究結果をケ―165―わが国におけるICNジェネラリスト・ナースの国際能力基準フレームワークの活用

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