中部大学教育研究17
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5)満足度の高かったプログラムとして最も回答が多かったのは「スキルトレーニング」であり、次いで「AMR見学」「オンタリオ空港消防署見学」「スタブハブセンター見学」であった。6)研修全体の満足度を数値(%)で示してもらったところ、70%から100%までの回答が得られた。満足度が80%以上と回答したものが9割以上を占めていた。4.22年後の海外研修について1)研修実施場所については、半数の学生が「同じでよい」と回答していた。「変えたほうがよい」と回答したものは、3割強であった。2)研修の時期については、8割以上の学生が「同じでよい」と回答していた。3)研修期間については、「(今回より)長くてよい」と回答したものが最も多く、6割を占めていた。次いで多かったのは「同じでよい(2割)」であった。4)再度参加したいかについては、9割以上の学生(18名中17名)が「はい」と回答していた。5)今回不参加の学生にこの研修をすすめたいかについて、9割以上の学生(18名中17名)が「はい」と回答していた。4.3研修に対する学生の意見1)研修プロモーションのあり方については、「初めは尻込みをしていたが、実際に行ったら色々学べてよい経験もできたため、行って絶対損はない」といった肯定的な意見が多く挙げられた。学生のアイデアとして、「額に見合ったどんなメリットがあるか伝える」「実際に行った学生が研修についてプレゼンし、学生の目からの良い面を伝える」「アルバイト給料を少しずつ貯金する」等々挙がった。2)「パラメディック志望学生に対して、運動関連視察がどのような意味をもつか」についてたずねたところ、以下の意見が挙げられた。・救急救命士は体力のいる仕事なので、運動指導論に基づきトレーニングすることは無駄ではない・パラメディックに携わる人でもケガが多く、また体力が必要なため、運動関連を視察することで予防につながる等々3)「健康運動指導を目指す学生に対して、パラメディック視察がどのような意味をもつか」についてたずねたところ、以下の意見が挙げられた。・ケガや事故に立ち会うこともあるので、救急隊に引き継ぐ際に救急隊がどのような活動をしているか知っておく必要がある・指導中に血圧上昇やケガなどで倒れる人が現れる可能性もあるので、処置などを知っておくことは大切・消防、救命士にはどのような筋力が必要で、どのようなケガのリスクがあるか勉強できる等々4)今回の研修の改善点については、「研修期間を延ばしてほしい」という意見が最も多く挙げられた。また「自由時間を増やしてほしい」という意見もあれば、「自由時間を減らしその分研修を増やしてほしい」という意見もあり、評価が分かれた。費用面では、価格を下げてほしいという意見と共に、ホテルのランクを下げればよいとの意見もあった。5)次回研修に参加する学生に向けたアドバイスとして、日本とロサンゼルスの時差、気温差で体調を崩した学生もあったことから、海外旅行時の体調管理の重要性が多く挙がっていた。服装の調整や常備薬持参の必要性、また出発前から生活習慣を整え研修にのぞむべきであるとの意見も挙げられた。6)自由意見(一部抜粋)・研修に参加するか初めはとても悩んでいたが、参加してとても良かった。この経験は必ず今後に生きてくると思った。・研修が何年後も続いて、多くの学生が海外でいい刺激を受けてほしい。・将来のために今から少しずつ勉強して、同じ学年の人より一歩先を進みたいと思った等々研修が良い経験になったこと、そして直接見聞きした経験を今後に生かしたいことなど、前向きな意見が多く挙げられていた。5医師からみた本研修内容救命救急士養成についてのそのハイライトは3日目の午前とその後の昼食時間であったようである。実際に手を動かしての様々な手技のトレーニングは、本当に楽しそうに参加していた。学生たちには有用で、楽しい経験をしてもらえたと信じている。一方で、様々な施設の見学も行ったが、見学が中心の研修であり、その有用性についてはやや疑問を感じたのも事実である。これからの本研修旅行のあり方として、どうすればいいのかをもう一度練り直す必要があるかもしれない。6看護師からみた本研修内容今回の研修では健康運動指導とパラメディック、2つの側面を同時に視察することができ、そのことを通―158―中部大学教育研究No.17(2017)

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