中部大学教育研究17
170/224

3.1スタブハブセンタースタブハブセンターは、過去に英国サッカー代表ベッカム選手が所属していたLAギャラクシーというプロサッカーチームの本拠地として有名な場所である。施設の視察を行った後、そこに常駐し、多くの運動指導をしているエクソスという会社の見学を行った。講義では、どのように運動指導を一般化するのか、すなわち被指導者がトレーナーやインストラクターがいなくても自分で自分を運動指導させる方法、を学んだ。実習においてもそのコンセプトは変わらず、いかに環境や道具に頼らなくても運動指導ができるのかということを体験した。幸運であったことは、名古屋市内にある大学を卒業後、アメリカの大学に入り直し、プロの運動指導者を目指すためにエクソスにインターンシップに来ていた日本人との交流があった。このことは少なからず学生がキャリアを考えることに良い影響をもたらしたと考えられた。写真1スタブハブセンター入口にて写真2トレーニング体験中の学生達写真3トレーニング体験中の学生達写真4トレーニング終了後の記念撮影3.2スキルトレーニング午前中はリバーサイドコミュニティカレッジのパラメディック学科でスキルトレーニングを受講した。学生たちは4つのグループに分かれて、ローテートしながら4つの手技(骨髄輸液、気管挿管、静脈穿刺、心電図)の習得についてトレーニングした。実際に手を動かしながらの実習であり、学生たちは目を輝かせて取り組んでいた。今回の研修旅行で最も学生たちに喜んでもらえた時間であったようである。また、オメガコードと呼ばれるシミュレーショントレーニングの見学も行った。昼食はリバーサイドコミュニティカレッジで現地の教員たちとともに摂った。学生たちは極めて熱心に、言葉の壁もものともせずに質問を投げかけていた。写真5スキルトレーニング受講中の学生達写真6気管挿管のトレーニング―154―中部大学教育研究No.17(2017)

元のページ  ../index.html#170

このブックを見る