中部大学教育研究17
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e-Learningだと回答したのは、23%であった。3学年の学生たちにとって、週一回の対面授業が彼らの英語力、学習力に何らかの影響を及ぼしていることを示した。図10は学生の英語力向上にとって、彼らが高校までに経験してきた英語授業の形態が望ましいのか、入学後経験した複数教師による授業形態が望ましいのかを尋ねた結果である。89人の回答者のうち、78%(69人)の学生があらたに経験した「ブレンディッドラーニングが英語力向上のためになった」と回答している。そのうち13%(12人)の学生は、「1年次に経験した2コマ連続のCALLでのブレンド授業がよかった」回答した。授業を「単独教師が担当したほうが集中しやすい」と回答した学生は9%(8人)だった。図11は、1~2年のカリキュラムを終えて「まだ自信がないまたは不安を感じるものは次のうちどれか」との問いに対する回答(複数回答)結果を示している。回答者89人のうち、授業での学習ターゲットとして、不安感が少ないものとして選ばれたのは、「時間外の時間を調整して、Glexaを使った学習をする」(自己調整学習)と「授業時間内で身につけること、理解できることを増やせるよう努めること」(習得意欲)、「辞書を活用して基本的語彙力を確かなものにする」(語彙習得)、「ペア/グループでのアクティビティで今より力をつけようとすること」(協調的学習意欲)などであった。一方、まだ不安感を抱いているまたは自信がないものとして選ばれたのは、「語彙力を一般的なものから工学・技術的なものに広げようとすること」(専門的語彙習得)や「英語でスピーチやプレゼンテーションをすること」であった。5.2英語力の変化英語基礎能力の向上は、外部英語能力テスト(CASEC:英語コミュニケーション能力テスト)のスコアにも現れている(図12、図13参照)。平成26年度入学の1期生のスコアについて、入学から1年後にスコア変化が見られなかったのは、80人中17人であった。これは、学年の8割近くに変化が現れたことを示している。さらに2年後、スコア変化が見られなかったのは6人となっていた。これは、週1回のブレンド型必須授業をきっかけに、学年の9割以上が向上したことを表している。―134―中部大学教育研究No.17(2017)図10平成28年度末意識調査結果4(授業形態)78%1213%9%図11平成28年度末意識調査結果5(不安感を感じること)0102030405060Glexa

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