中部大学教育研究17
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年度別での利用状況から、コンテンツ公開日がe-learning運用開始の約3か月後となった平成27年度を除き、直近の年度から利用している学生が多い可能性の高いことが分かった。6結論今回の研究では、e-learningの利用状況をTHiNQMakerのスコア管理機能から得られたデータにて検討した。このことにより、従来のアンケート調査では把握することが困難であった、詳細な利用状況を把握することができた。その結果、より教育的効果の高いe-learningとするためには、より具体的な学習方法(学習時間など)の指導、国家試験での正解率の低い科目でも取り組みやすい学習教材の準備といった、さらなる教育的な方策が必要であることが分かった。e-learningのみで全ての課題を解決することは困難ではあるが、少しでも学生の自主学習に役立つシステムとするべく、今後も改良を加えて運用を継続していきたい。引用、参考文献1)公益財団法人医療機器センター:「平成24年版臨床工学技士国家試験出題基準」、http://www.jaame.or.jp/rinsyo/_4832348AEE8F802E706466_.pdf(2017年9月8日アクセス)2)伊藤春樹他:e-learningを用いた学習方法、医療福祉研究、第6号、pp.111-120(2010)3)小貫睦巳:国家試験問題を教材とするeラーニングの取り組みとその学習効果の検討、理学療法科学、Vol.31、No.4、pp.535-539(2016)4)神崎秀嗣他:データベースソフトウェアを活用した臨床検査技師国家試験対策eラーニングシステムの開発と活用報告、コンピュータ&エデュケーション、Vol.35、pp.60-63(2013)5)中里友子他:臨床工学技士国家試験の問題解析と独自問題の作成、帝京科学大学紀要、Vol.8、pp.163-168(2012)6)山田一哉他:管理栄養士国家試験対策生化学分野e-ラーニングシステムの開発、松本大学研究紀要、第10号、pp.229-244(2012)―88―中部大学教育研究No.17(2017)

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