中部大学教育研究16
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前年度までの授業を通して得た効果と反省を翌年度の授業に反映しながら、第3期生との取り組みが今始まっている。第1期生の3年次英語科目では、英語を使ってロボット理工の領域に関する情報収集をしたり、実験について説明したりといったContent-basedlearningの授業をER学科教員が進めている。学科教員は英語教育の専門家ではないため、1~2年次を担当した英語教員が英語学習面について3年次でも支援をし、3学年12クラスの大きな「英語コラボレイティブティーチング」を形成しつつある。1年目、英語習得に対して見せた意識や意欲の変化が、2年目にも維持され、3年目以降の専門分野での英語運用という目標に真に向かっていくことができるのか、さらにはその先の「工学者として英語を用いる」という意識をいかに喚起させ、英語学習を卒業後も持続させ得るのかが今後の課題である。参考文献小栗成子、高丸尚教、関山健治、加藤鉄生(2015)「ロボット理工学科英語強化カリキュラム:1年目の取り組みとその成果」『中部大学教育研究』15、57-64.OguriS.,KatoT.(2016)BreakingtheSilence:BetweenProsodyFocusedTrainingandListeningSkillsDevelopmentforBeginners.JALTCALL2016Conference,OralPresentation.Tokyo.June,2016OguriS.,KatoT.(2016)TurningAnxietytoHope:TherolesofteachersinanewblendedEFLlearning.The21stConferenceofPan-PacificAssociationofAppliedLinguistics.OralPresentation.Taiwan.August,2016OguriS.,KatoT.(2015)BeyondDisappointmentandDiscouragement:EssentialRolesofTeacherstoIncreaseSelf-EfficacyinEFL.ForeignLanguageEducation&Technology(FLEAT6),Proceedings,Boston.August,2015小栗成子、関山健治、加藤鉄生(2015)「ブレンディッドラーニングにおける対面授業のデザインと教師の役割:学習意欲向上の視座から」外国語教育メディア学会(LET)第55回全国研究大会要項集(平成27年8月)小栗成子、高丸尚教、加藤鉄生(2014)「理系学科における英語教育モデルの再構築:学習意欲の工場と自律的学習力育成への挑戦」平成26年度教育改革ICT戦略大会資料、私立大学情報教育協会(平成26年9月)小栗成子、高丸尚教、関山健治、加藤鉄生(2015)「理系学科における英語教育モデルの再構築:1年目の成果と2年目の課題」平成27年度教育改革ICT戦略大会資料、私立大学情報教育協会(平成27年9月)小栗成子、高丸尚教、関山健治、デイビッド・アレン、加藤鉄生(2016)「理系学科における英語教育モデルの再構築:2年目までの成果と3年目の課題」平成27年度教育改革ICT戦略大会資料、私立大学情報教育協会(平成28年9月)―78―小栗成子・高丸尚教・関山健治・デイビッドアレン・加藤鉄生教授教育支援機構語学センター小栗成子教授工学部ロボット理工学科高丸尚教准教授教育支援機構語学センター関山健治講師教育支援機構語学センターデイビッドアレン助手教育支援機構語学センター加藤鉄生

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