中部大学教育研究16
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貫してプロソディ(韻律)の向上を重要視していることを前述した。図7は、「ATRCALLBRIX」の学習において何に最も注意を払っているかという質問に対する2~3年生の回答である。最も注意していることについて順に「プロソディ」30%、「文単位の発音」27%「語彙単位の発音」26%と英語を声に出すことに関する項目が全体の83%を占めた。一方、コースを終えようとすることや、録音得点に注意を払っていると回答した者は、190人中17%であった。図6BRIX開始以来最も変化したこと図7BRIX学習で気をつけていること5.2CASECのスコア推移にみられる英語力向上図8、図9は平成26年度入学生のCASEC得点の推移を示している。平成26年度入学生の入学時と1年後のCASECスコアを比較すると、スコア向上が見られなかった学生は78名中20名であった。(図8)この結果を踏まえ、2年目に教授法の見直し、教員間の情報共有の強化を行った結果、2年後のスコアで向上が見られなかった学生は9名と減少した。(図9)ER学科の英語力習得の達成目標は、1~2年生までには擬似初心者から脱すること、卒業までに少なくともCASECでLevelC(450-599)ゾーンに達すること、英検に置き換えれば準2級に程度に達することである。第1期生と第2期生の1年間のCASECスコア推移を比較すると、最下位層に「リフレッシュ英語」の1コマを追加し、週180分間の授業を受講しているC/Dクラスに「英語力を習得しよう」とする傾向が強いことが分かる。(図8、図10参照)―77―ロボット理工学科英語強化カリキュラム図8一期生(平成26年度入学生)CASEC推移(1年後)図9一期生CASEC推移(2年後)1 year laterOguri&Takamaru2years laterOguri&Takamaru図10二期生(平成27年度入学生)CASEC推移(1年後)

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