中部大学教育研究16
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学生は、講義の空き時間などに技術の練習をすること(以下、自己練習とする)を推奨されている。表1看護技術の科目で利用している各教材の特徴3.4調査方法無記名の自記式質問紙調査を行った。調査内容は以下の通りである。1)情報機器の利用環境について情報機器の所持や自宅のインターネット接続の有無など(選択式での回答)2)情報機器の利用状況普段の生活での情報機器の利用時間や利用目的について(選択式および記述式での回答)3)看護技術の動画教材の視聴状況動画教材の視聴の可否について、現在までの視聴の回数、視聴の難易度(選択式での回答)4)情報機器を利用した看護技術の学習に関する要望看護技術の自己練習の際に技術修得に役立つと思う機器や設備(選択式での回答)、看護技術の学習に情報機器を利用することについての希望や考え(自由記載での回答)3.5データ収集方法対象者に対して、看護技術の講義終了後に質問紙を配布した。質問紙は任意の時間に各自が回答し、別室の鍵つき回収箱にて、指定期限内に各自が投函することで回収した。対象者の回収箱への投函をもって研究への同意とみなした。3.6分析選択式の回答については、IBMSPSSStatitics21にて単純集計および各属性間の有意差の検定(p<0.05)を行った。3.7倫理的配慮本研究の全ての手続きは、所属機関の倫理審査委員会の承認を得た(承認番号270112)。対象者へは、以下のような内容について、質問紙配布時に文書および口頭で説明をして、対象者への倫理的な配慮の基に調査を行った。1)本研究の趣旨・目的について、2)研究への参加は自由意思によるものであり、研究への参加の有無により学生の個人の成績評価や科目履修上の影響は一切ないこと、3)質問紙は無記名であり、回収には研究者は関わらないため、回答者個人の特定はできないこと、4)得られたデータの管理方法および守秘性の保持、5)調査結果は、論文等で公表すると共に、今後の教育に活かすこと、等である。4結果対象者110名のうち、88名から回答が得られた(回収率80.0%)。4.1情報機器の利用環境と状況対象者の情報機器の利用状況について表2に示す。対象者は、スマートフォンを87名(98.9%)、タブレットを16名(18.2%)が所持しており、この両方を所持していない学生はいなかった。全ての学生が自身固有のパソコンを所持しており、現在生活している場所(自宅・下宿など)でのインターネット環境の接続がある学生が81名(92.0%)であった。スマートフォンの平均使用時間(平日)4.7±3.0時間、パソコンの平均使用時間(平日)は0.4±0.8時間、であった。表2情報機器の利用状況4.2看護技術の動画教材の視聴状況情報機器を活用した教材A・B・Cの視聴状況につ―66―夏目美貴子・宮内義明・新美純子・嶋﨑和代・早瀬良

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