中部大学教育研究16
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「読解方略(リーディング・ストラテジー)に関する問題」を指す。この4つに分類した問題は、初級・中級・上級共通である。表3の「英日上」は、上級クラスのみを対象とする「英語を日本語にする問題」を指す。なお、得点については、100点満点として計算してある。到達度確認テストは公開された小テストに基づいており、準備をすれば全員が満点を取れる性質のものである。上級、中級ではいずれの問題においても最頻値が100点であるなど、テストのこの性質を反映した結果となっているが、級を問わず0点の問題があったり、初級では平均値が50点を切る項目もある点は残念である。全体を通して言えば、高得点の受講生が多いことは、全てのレベルの受講生のデータを記載した図1~図4のヒストグラムと図5のヒストグラムが示す通りである4)。図1春学期の「英日」問題のヒストグラム図2春学期の「日英」問題のヒストグラム図3春学期の「文法」問題のヒストグラム図4春学期の「方略」問題のヒストグラム図5春学期の「英日」問題(上級)のヒストグラム次に受講生のレベルに関係なく共通する4つの問題(「英日」「日英」「文法」「方略」)について、学科毎の箱ひげ図を示す5),6)。―90―大門正幸・今村洋美・加藤由崇・西村智・野田恵剛・和田珠実

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