中部大学教育研究15
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%)であった。この133名および111名のフレッシュマンテストに関する数値は表13および表14の通りであった。表13出席要件を満たしている単位未取得者のフレッシュマンテストの成績表14出席要件を満たしている単位見取得者のフレッシュマンテストの得点(得点毎の人数)フレッシュマンテストの成績が30点に満たない受講生については、基本的な英語力の不足が大きな原因かも知れない。しかしながら、同様の得点でありながら単位を取得したものも相当数おり、春学期の成績はS、A、B、Cがそれぞれ8名、17名、16名、55名、秋学期の成績はそれぞれ5名、14名、23名、58名となっている。逆に、フレッシュマンテストで70点を超える得点を取りながら単位を取得できなかった受講生については、手元にあるデータから理由を推測することはできない。現時点で言えることは、単位を取得できなかった受講生の半数以上に見られる欠席数の多さであり、出席不足が問題の根源の一つであるということである。6結語平成25年度からの教材およびテスト内容の変更により、これまで以上に多角的に受講生の成績を比較検討することが可能になった。また、教務支援課の協力により、成績、特に単位を取得できなかった受講生について、ある程度の分析を行うことが可能となった。新しいシステムを最大限に生かし、よりよい教育体制の構築を目指していきたい。謝辞到達度確認テストおよび実力テストの実施・採点・報告をしてくださった「英語スキルⅠ/Ⅱ」担当の先生方、本報告の内容に関して貴重なコメントを下さった先生方に厚くお礼申し上げます。注1)「英語スキルⅠ/Ⅱ」は旧カリキュラムの「フレッシュマン英語A/B」に対応している。完成年度を迎えていない一部の学科では旧名称が用いられているが、内容は両者とも同じである。2)これについては和田他(2013)およびWadaetal.(2014)で報告した。3)学科の略号は以下の通り。BA(経営会計学科)、BG(経営情報学科)、BH(経営学科)、EA(建築学科)、EC(都市建設工学科)、ED(電子情報工学科)、EE(電気システム工学科)、EK(応用化学科)、EM(機械工学科)、EP(情報工学科)、ER(ロボット理工学科)、FR(応用生物化学科)、FS(環境生物科学科)、FT(食品栄養科学科)、HH(歴史地理学科)、HI(コミュニケーション学科)、HJ(日本語日本文化学科)、HW(心理学科)、LB(生命医科学科)、LC(臨床工学科)、LE(スポーツ保健医療学科)、LK(保健看護学科)、LP(理学療法学科)、LS(作業療法学科)、NC(中国語中国関係学科)、PJ(児童教育学科)、PY(幼児教育学科)。なお、全学向けの授業を受講していない英語英米文化学科(HF)、国際関係学科(NN)、国際文化学科(NL)と独自の授業を行っているロボット理工学科は記載されていない。4)箱ひげ図の見方は次の通り。箱の部分には、データを並べて四分割した場合の、真ん中の2つ、つまり全体の50%が入る。箱の中の横線は中央値を示す。箱の上下に伸びた部分は、外れ値を除いた最大値と最小値を表す。"○"は軽度の外れ値(箱の長さの1.5倍から3倍まで)を、"☆"は極端な外れ値(箱の長さの3倍以上)を表す。5)Kolmogorov-SmirnovおよびShapiro-Wilkの正規性検定で確認したところ、いずれのテスト結果も正規分布していないことが分かった。このため、ノンパラメトリック検定であるSpearmanの相関検定を用いた。6)全学向けの授業を受けていない英語英米文化学科(HF)、国際関係学科(NN)、国際文化学科(NL)および、独自の授業を行っているロボット理工学科(ER)については、フレッシュマンテストの結果のみ記載してある。また、これらの学科の数値は、合計の数値から除外してある。7)検定にはKolmogorov-SmirnovおよびShapiro-Wilkの正規性検定を用いた。8)いずれのテスト結果も正規分布していないため、ノンパラメトリック検定であるSpearmanの相関検定を用いた。―73―平成26年度の全学英語教育に関する報告

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