中部大学教育研究15
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や主体性など学習姿勢の質的向上もみせている。2年次のクラス編成ではCクラスからA、Bクラスにレベルアップした者も複数いるだけでなく、その主体性は2年次、他の学習者へも授業内外で影響を及ぼし続けている。限られた授業時間に集中力を落とさせないハイブリッド型授業の中で、学生たちは「今度こそやっていけるかもしれない」と可能性を感じ始め「英語をことばとして身につけようとする当事者」へと意識を転換しつつある。彼らは2年次にその成長を停滞させることなく、より一層本格的な英語習得に挑戦していく道を歩み始めている。語学教員と学科教員は、これからも彼らの成長を共に見守るための連携を維持し、学科の構想に即しつつ彼らの実態により適した英語強化カリキュラムへの構築を探求していく必要がある。参考文献小栗成子、高丸尚教、加藤鉄生(2014)「理系学科における英語教育モデルの再構築:学習意欲の向上と自律的学習力育成への挑戦」平成26年度教育改革ICT戦略大会資料、私立大学情報教育協会小栗成子、高丸尚教、関山健治、加藤鉄生(2015)「理系学科における英語教育モデルの再構築:1年目の成果と2年目の課題」平成27年度教育改革ICT戦略大会資料、私立大学情報教育協会小栗成子、関山健治、加藤鉄生(2015)「ブレンディッドラーニングにおける対面授業のデザインと教師の役割:学習意欲向上の視座から」外国語教育メディア学会(LET)第55回全国研究大会要項集OguriS.,KatoT.(2015)BeyondDisappointmentandDiscouragement:EssentialRolesofTeacherstoIncreaseSelf-EfficacyinEFL,ForeignLanguageEducation&Technology(FLEAT6),Proceedings,Boston※本稿は上記の学会等での発表をもとに、あらたにまとめたものである。―64―小栗成子・高丸尚教・関山健治・加藤鉄生教授教育支援機構語学センター小栗成子教授工学部ロボット理工学科高丸尚教准教授教育支援機構語学センター関山健治助手教育支援機構語学センター加藤鉄生

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