中部大学教育研究15
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資格はどのように取得するのか、といった多くの具体的な質問をいただいた。写真8発表会場にてゼミ生との記念写真5今後の展望以上から、子育てセミナーのプログラムや運営は概ね好評であり、母親に対する心理的効果も明らかになってきた。今後も開催を継続してデータを蓄積していきたいと考えている。また毎年、母性看護学のゼミ生、大学院生が子育てセミナーの学生スタッフとして活躍している。参加者の母親からも(おそらく乳児からも)好評で、学生のほうは病院での母性看護学臨地実習では得られない貴重な経験となっているようである。毎回の振り返りでは「ちょっと抱っこしてただけで腕がだるいのに、お母さんって大変」、「その方や赤ちゃんの月齢によっていろんな心配事がある」、「お母さん同士の交流の場になっていると思った」などたくさんの気づきがある。せっかくの機会をもっと学生自身の成長に役立てたいと思っていたところ、2015年度COC地域志向教育研究活動として、「中部大学で開催する乳児と母親に対する子育てセミナーによる看護学生の共学・共育プロジェクト」を採択いただいた。早速、2015年9月13日(日)に外部の方も交えて、学生による「子育てセミナー活動報告会」をコモンズセンターで開催することができた。今後も、本セミナーの運営を通して、生後2~8か月頃までの乳児の発育発達の過程と母親の子育ての悩み等について、学生に実例で学ばせることを計画している。地域における子育て支援の一端を経験することで、学生も母子と共に学び、成長できると期待している。また、現在は子育てミニレッスンの講師を保健看護学科の教員で担当しているが、他学科とコラボレーションできれば幸いである。写真94回目終了後の集合写真謝辞本セミナーにご参加いただいた素敵なお母様方と可愛らしい赤ちゃんたちに、心から感謝します。また、参加者募集にご協力いただいている春日井市子ども政策課母子保健担当の皆様、子育てセミナーを共催いただいているエクステンションセンター次長種村育人氏、小木曽さおり氏、学生スタッフとして協力いただいた母性看護学領域の学部ゼミ生と発達看護学専攻の大学院生、学生に活動報告の場を提供いただいたコモンズセンター長の伊藤守弘先生、その他関係各位に深謝いたします。参考文献1)日本マタニティフィットネス協会:ベビービクスhttp://www.j-m-f-a.jp/mama/fitness/withbabies/babybics[アクセス日2015/9/15]2)NormanE.etal.(2010)Anexerciseandeducationprogramimproveswell-beingofnewmothers:arandomizedcontrolledtrial.PhysicalTherapy,90(3):348-355.3)横手直美、池戸梨香、山下恵他(2013)乳児とその母親に対するベビービクス講習会の大学における実践報告.愛知県母性衛生学会誌,第30巻,86-91.4)YokoteN.,YamashitaM.,OkakuraM.,etal.(2015)ThepsychologicaleffectsofparentingsupportandbriefchildcareeducationforJapanesemotherswithinfants:AnevaluationoftheBABYBICSprogram.TheICMAsiaPacificRegionalConference,Program&AbstractBook,page252,July2015,Yokohama,Japan.5)YamashitaM.,YokoteN.,OkakuraM.,etal.(2015)NewapproachestoparentingsupportandbriefchildcareeducationforJapanesemotherswithinfants:TheBABYBICSProgram.TheICMAsiaPacific―32―横手直美・山下恵・岡倉実咲

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