中部大学教育研究14
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結果をまとめる。「今回の授業に積極的に参加することができた」と「今回の授業で理解できていないところがある」については、すべての主効果と交互作用において有意ではなかった。「授業の中で他の学生から刺激を受けた」については、授業数の主効果のみが有意であった(F(7,53)=3.15,p<.01)。そこで多重比較を行ったところ4回目は1、2、5回目より高く、6回目は3回目よりも高く、8回目は5回目よりも高かった。「毎日の生活が充実している」については、開講時期とクラスと授業週の交互作用が有意であった(F(7,52)=2.43,p<.05)。そこで単純交互作用検定を行ったところ、クラス2における後半開講において授業週の交互作用が有意であった(F(7,52)=3.47,p<.01)。そこで単純単純主効果検定を行った結果、クラス2の後半開講において、7、8回目は2、5回目より高く、4、6回目は5回目よりも高かった。「やる気が起きないことが多い」については、交互作用は有意ではなく、授業週の主効果は有意であった(F(7,53)=2.48,p<.05)。多重比較を行ったところ、1回目は2~8回目よりも高く、8回目は5回目より高かった。さらに開講時期の主効果もみられ(F(1,59)=6.13,p<.05)、前半より後半のほうが高かった。「今の自分に自信を持っている」についてもいずれの交互作用も有意ではなく、授業週の主効果は有意であった(F(7,53)=3.48,p<.01)。多重比較を行ったところ、4~8回目は1、3回目よりも高かった。「今の自分に満足できない」については、開講時期とクラスと授業週の交互作用が有意であった(F((7,51)=2.35,p<.05)が、いずれの単純交互作用も有意ではなかった。「将来の目標がはっきりしている」については、いずれの交互作用も有意ではなく、授業週の主効果が有意であった(F(7,52)=3.09,p<.01)。多重比較を行ったところ、4~8回目は1、2回目よりも高く、4、5、8回目は3回目よりも高かった。「何ごとにもチャレンジしてみたいと思う」についても、いずれの交互作用も有意ではなく、授業週の主効果が有意であった(F(7,54)=2.98,p<.05)。多重比較を行った結果、8回目は3回目以外の授業週よりも高かった。2012年度の授業の特徴としては、開講クラスの効果が認められていた(佐藤他,2013)が、2013年度の特徴としては、授業週による変化が主に見られたことがあげられる。全体的に、自己をポジティブに評価する項目においては週数を経るごとに上昇し、ネガティブな評価は下降している。特に8週目の授業においては、「何ごとにもチャレンジしてみたいと思う」のような、―72―佐藤友美・小塩真司・ハラデレック裕子・林芳孝・間宮基文図9毎週の意識得点の平均値00.511.522.533.544.5512345678

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