中部大学教育研究14
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(必ずサブテーマをつける)A4の用紙2枚程度のレポートを作成し、本科目で学んだことを統合することとしている。実習書3研究方法3.1対象者2013年度本科目を履修した学生は51名であった。そのうち実習記録を分析することについて同意が得られた48名を分析対象とした。3.2分析方法実習終了後のレポートにおいて学生がどのような実習内容に着目し記述しているかを上位3つまで抽出した。運動器障害予防・処置法実習においての具体的達成目標は、以下の4項目である。それぞれについて、どのように学ぶことができたのかを考察した。1)代表的なスポーツに伴う外傷(肩関節脱臼、急性腰痛、下肢の肉離れ、膝関節の靱帯損傷、足関節捻挫、骨折など)の病態を理解し、それらの外傷に対するスポーツなどの現場での応急処置対応の判断ができる。2)運動器疾患の予防を目的としたコンディショニングの基礎を実践できる。3)対象者の観察や基本的な初期対応ができる。4)安全な運動ができるように環境を整備し、セルフケアの必要性を理解し実際に説明できる。3.3倫理的配慮すべての成績評価が提示された後、学生に研究の趣旨、目的を口頭および書面にて説明した。同意書に署名をすることによって研究に同意したこととみなした。また、書面には、研究に同意しない場合でも不利益は被らないこと、データは個人ではなく集団として分析すること、研究以外での目的では使用しないことなどを記した。4結果4.1レポートのサブテーマから学生は「安全に運動指導を行なうための指導者の役割について」というテーマに対して、サブテーマをつけてレポート課題を行った。学生48名のサブテーマは、以下の表2に示すとおりである。サブテーマのうち「指導(指導者)」というキーワードが表示されているもの14名、「事故・怪我(ケガ)」13名、「応急手当」―58―藤丸郁代・飯尾洋子・西垣景太・山田恵子・西村貴士・浦井久子・宮下浩二・矢澤浩成・伊藤守弘表2サブテーマの内容

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