中部大学教育研究14
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ベルであるかという点に留意した。すでに小児看護学臨地実習を終えた4年生数名に事例と目標を提示し、目標到達の可能性を確認したところ、「講義でも習った疾患なので抵抗感なく臨めると思うが、事前に事例を提示してもらって病態生理について自己学習する時間が欲しい」との意見がきかれたため、事例については学内実習前に該当学生に提示し、疾患の病態生理と関連図の作成を事前課題とした。3.2シミュレーション教育の展開小児看護学臨地実習は3年次秋学期から4年次春学期の開講科目であり、9グループに分かれた学生(1グループ約12名)が異なる時期に受講する。3週間の実習は、保育園実習(1週目2日間)、保育園のまとめと病院実習オリエンテーション、シミュレーション教育を含む学内実習(2日間)、病院での臨地実習(2週間)で展開される。シミュレーション教育は、事前学習→導入(ブリーフィング)→シミュレーション→デブリーフィング→まとめの流れで展開した(表3)。スケジュールの設計にあたっては、忠実度の高い病室(小児病室ラボ)や小児患者シミュレータSimJuniorが1体のみという制限があるため、参加するすべての学生がシミュレーションを1回は経験できるよう、学生を2グループに分け時間差で実施できるよう設定した。―46―山田知子・石井真・畑中めぐみ・大村政生・清水いづみ・山田恵子表1シミュレーション教育で取り上げる事例14101cm16.0kg <>32<>800SO36.8°11064Hg11448)SpO22L9596%92%PaO2 88mmHgPaCO240mmHgpH 7.4)WBC 8600/μLNa 141mEq/LK 4.0mEq/LCl 103mEq/LCRP 0.3mg/dLTP 7.1g/dL20.2mL+1A4/350ml/8mg6表2小児看護学臨地実習直前の学内実習における学習のねらいと目標1 2 3 4 5

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