中部大学教育研究13
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表1の1について・留学に直結した。・中国語を学ぶために、授業を履修した。・相手の国の料理を食べに行った。・相手の食文化について、図書館で調べた。・料理の作り方を聞いて、自分で作ってみた。・相手の国の行事について調べた。・韓国語で名前が書けるように、覚えた。・相手の国の音楽を聞いたり、映画を見たりした。表1の6について・当初抱いていたほど、ギャップは感じなかった。・メディアに植え付けられた◯◯人のイメージが変わった。・思ったよりお金を持っていた。・日本人より日本に詳しい。日本人より大人である。・思いやりや礼儀は返してくれるもので、自分たちとなんら変わりはないと思えた。・もともと外国人は根本的に違うと思っていたが、表面的には違っても、根本は同じだと思った。表1の9について・行動力があるなと感じ、「見習いたい」と思った。・日本の歴史・文化について聞かれ、答えられないのを恥ずかしいと思った。・「勉強しなければ」と思った。・パートナーの目的意識の高さに、「自分はなんて小さいんだろう」と感じた。・メディアと実際の違いに触れ、メディアの自分への影響を知った。表1の11について・相手が何を言いたいのか先読みするようになった。・わかりやすく話すようにした。・相手のわずかなリアクションも見逃さないようにした。・人見知りだったが、「カンバセ」で多くの出会いがあり、自分から話すようになった。・「英語以外も必要だな」と思った。・話の切り出し方や、引き出し方に気を遣った。・コミュニケーション能力をつけようとした。・「勉強しただけ話せるようになる」と思った。・対人スキルを意識した。・相手の日本語力が高かったので、特にコミュニケーション能力について考えなかったが、興味はもった。6.3現在への影響調査協力者のうち、現在、外国人に接する機会がある人は12名中8名であった。また、「カンバセ」の経験が活かされていると感じている人は12名中8名で、どちらとも言えないと答えた人は2名であった。「カンバセ」の経験が、外国人と接し異文化体験をする第一歩であったと振り返る人が多い。今現在、身の回りの外国人に偏見・先入観を持たず、自然に接している様子が窺える。また、「カンバセ」の経験がコミュニケーション能力や行動力に変化をもたらしたようである。今でも外国人と接する機会を持ち、また卒業後もパートナーと連絡を取り合っている人もいるようである。以下、具体的なコメントを挙げる。今、「カンバセ」の経験が活かされている具体例について・先入観は崩れる、深く接してみないとわからないと理解している。・海外に関心を持つと同時に、日本文化・日本語にも興味を持っている。・偏見なく接することができる。・外国人に接する第一歩となった。・大学院時代に留学生からさまざまな相談を受け、頼りにされた。・メールやフェイスブックで今も繋がっていて、大きな財産であると感じる。「カンバセ」の経験が、あなたに及ぼした影響について・国際観の基礎を築いた。・留学生の行動力を見て、すばらしいと思い、悔いのない大学生活を送ろうと思い身を引き締めた。・「カンバセ」がなければ外国人と話すことはなかった。・外国に目を向けたきっかけであり、異文化経験の第一歩であった。・適応力が高まった。・先入観がなくなった。・外国へのあこがれと共に、日本・日本文化に関心を持った。・中国という高いハードルを低くしてくれた。・人生を変えた。・日本について知らないことの多さに気づかせてくれた。・世話好きになり、今の仕事に繋がっている。・適応力がつき、偏った考え方なしに、物怖じせずに話しかけることができるようになった。―89―「カンバセーション・パートナー・プログラム」が参加学生に与えた影響

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