中部大学教育研究13
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上級者の場合と同様、全体的に高得点者の割合が多い。これは、平成23年度に実施した到達度確認テストの結果と同様の傾向が見られた。初中級者の結果で顕著なのは、0点の多さである。この0点のデータには、実際にテストを受験した学生のものも含まれるが、ほとんどは欠席者(=テストを受験しなかった学生)の人数である。この欠席者は科目履修を途中で放棄した学生が多い。この現象は後期の0点の多さにも表れている。秋学期は、春学期に比べ、語彙テストの平均点が、両方(日本語を英語にする問題が、英語を日本語にする問題)とも少し下がっている。これは、秋学期に、語彙の難易度が上がったことが影響していると思われる。全体的にどのテスト結果も満点が多いが、春学期は満点以外の分布の幅が広い。これは英語力の問題もあるが、学習態度や学習方法に問題があるようである。この結果が多くの再履修者を出すことに繋がっている。平成25年度春学期の英語スキルⅠの総履修者数は2,501名であり、再履修者数はほぼ1割の251名であった。2.3再履修者再履修者の到達度確認テスト4つの項目を100点満点に換算した結果を図17~図24に示す。―82―和田珠実・大門正幸・今村洋美・西村智・野田恵剛・山田伸明図14初中級者語彙(英語から日本語)テストの結果(秋)図15初中級者の文法テストの結果(秋)図16初中級者の読解方略テストの結果(秋)図17再履修者の語彙(日本語から英語)テストの結果(春)

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