中部大学教育研究13
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表31〈設問35「学習指導要領学習会」は自分にとって意義があると思いますか〉表32〈設問36「学習指導要領学習会」においてグループで学ぶことは良いと思いますか〉(8)4つの活動間の比較これまで全体及び4つの活動別に設問に対する回答(評定値)を見てきたが、ここで5つの設問を取り上げて、各活動間の被調査者全体の評定平均値の違いについて検討する。図2は、5つの設問に対する各活動への評定平均値を示したものである。これに対して設問ごとに一要因の分散分析を行った結果を表33に示した。図2、表33の示すところを整理してみる。まず、「○○は今後、役に立つか」という設問については活動間に有意差があり、社会貢献活動とディベートを「私400」よりも役立つと捉えていることが示唆された。「○○は楽しいか」という設問については、社会貢献活動とディベートを「私400」と学習指導要領学習よりも楽しいと捉えていることが示唆された。「○○は意義があるか」という設問については、社会貢献活動をディベート及び「私400」よりも意義があると捉えていることが示唆された。「○○は難しいか」という設問について、社会貢献活動とディベートは「私400」よりも難しいと捉えていることが示唆された。「○○のねらいについて分からないと思うか」という設問については活動間の有意差は見られなかった。このことは、それぞれの活動のねらいについては、学生たちはおおむね理解していることを示唆している。これらをまとめると、活動によって学生の受け止め方は異なるといえよう。役立つ、また楽しいと思われているのは社会貢献活動とディベートであり、難しいのもその2つの活動であるようだ。また社会貢献活動は他の活動と比べると「意義がある」と捉えており、今回の授業のような多様な活動は、それぞれに独自の意味を持つ活動であることが分かる。―74―古市真智子・吉田直子・味岡ゆい・長尾寛子表335つの設問ごとの一要因の分散分析の結果図25つの設問ごとの各活動の評定平均値

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