中部大学教育研究13
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表17〈設問21「私400」の作文を400字で書くのは難しいですか〉表18〈設問22「私400」で自分について書くのは楽しいですか〉表19〈設問23「私400」は自分にとって意義があると思いますか〉表20〈設問24「私400」では、他の学生との話し合いから影響を受けましたか〉(6)ディベートについてアンケートの設問25~30は、「ディベート」についての印象を尋ねた。表21から表26は、各設問についてグループごとの評定平均値と標準偏差を調査回数別に示したものである。設問別にみると、「ディベート」についての条件込みの評定平均値が2.5以上であったのは「役立つか」「楽しいか」「意義があるか」である。特に「役立つか」「意義があるか」に対する平均値は3.3と3.1で高い値であり、「楽しいか」に対する値2.7のほうが低くなっている。また、「難しいか」という設問に対する評定平均値も3.2である。したがって学生たちは「ディベート」を、楽しいというより今後に役立ち意義がある活動だが難しい、と捉えている。一方、評定平均値が2.5未満の設問は、「ねらいが分からないか」「対抗戦で学生間の人間関係が悪くなるか」の2つである。前者は、逆転項目であるのでディベートへの肯定的意識を示している。後者の設問の評定平均値は1.7であり、ディベートによって学生間の人間関係が悪くなるとは思っておらず、学生は、ディベートが討論のゲームであることを理解していることを示唆している。表21から表26に対して、回数×グループ間の2要因の分散分析を行ったところ、表の下段に示すような検定結果となった。どの設問にも交互作用は見られず、グループの主効果が有意であったのは、「楽しいか」という設問に対してだけであった。下位検定の結果、第4グループの評定平均値が第2,第3グループより有意に低かった。その理由は複数考えられるが、3名程度のグループワークを中心とした活動であったため、ワークグループ内の人間関係やワークグループ間の交流のさせ方などの影響が考えられる。表21〈設問25「ディベート」は今後、役に立つと思いますか〉表22〈設問26「ディベート」のねらいについて分からないと感じますか〉表23〈設問27「ディベート」は難しいですか〉―72―古市真智子・吉田直子・味岡ゆい・長尾寛子

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