中部大学教育研究13
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表10〈設問14「社会貢献活動」のねらいについて分からないと感じますか〉表11〈設問15「社会貢献活動」の計画を立てるのは難しいですか〉表12〈設問16「社会貢献活動」は楽しいですか〉表13〈設問17「社会貢献活動」は自分にとって意義があると思いますか〉表14〈設問18「社会貢献活動」では、他の学生の活動から影響を受けましたか〉(5)「私400」についてアンケートの設問19~24は、「私400」という作文についての印象を尋ねた。表15から表20は、各設問についてグループごとの評定平均値と標準偏差を調査回数別に示したものである。設問別にみると、「私400」についての条件込みの評定平均値が2.5以上であったのは「役立つか」「意義があるか」「他の学生からの影響を受けたか」である。とくに「役立つか」「意義があるか」についての平均値は3.0で高い評定値である。また、「難しいか」という設問に対する評定平均値も2.7であり、学生たちは、「私400」を、今後に役立ち、意義があるが難しい、と捉えている。また作文活動では下書きを相互に輪読するという時間を設けていたため、作文では他の学生からの意見などを推敲に役立てたことを示唆している。一方、評定平均値が2.5未満の設問は、「ねらいが分からないか」「書くのは楽しいか」の2つである。前者は、逆転項目であり「私400」に対してどちらかといえば肯定的意識を示し、後者は作文を書くことが学生にとってそれほど楽しいものではないことを示していると思われる。表15から表20に対して、回数×グループ間の2要因の分散分析を行ったところ、表の下段に示すような検定結果となった。どの設問にも交互作用は見られず、グループの主効果が有意であったのは、「書くのは楽しいか」という設問に対してだけであった。下位検定の結果、グループ3の評定平均値が高くなっており、教員または学生間の何らかの要因が楽しさを感じさせたと思われる。表15〈設問19「私400」は今後、役に立つと思いますか〉表16〈設問20「私400」のねらいについて分からないと感じますか〉―71―「スタートアップセミナー」を学生はどう受け止めたかその2

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