中部大学教育研究13
75/148

4まとめ本アンケート調査から、この取り組みの効果と課題について、以下のようにまとめることができる。・正課外の公務員試験対策への取り組みが、正課の授業に対する態度の変化に、少なからず良好な影響を及ぼし得る。・この取り組みは、学生を公務員試験の勉強へ向かわせる動機付けに一定の役割を担っていると言える。・この取り組みにおいて、学生は少なくとも教員あるいは視聴覚教材による講義を必要としている。しかし、教員による講義と視聴覚教材を用いた講義にはそれぞれ長所と短所があり、一概にどちらが良いのかの判断はできない。・この取り組みへの参加の継続により、試験対策が少なからず身についていると期待し得る。・この取り組みへの参加の継続により、ピアサポートによる自主勉強会を学生主体で実施できる可能性が広がり得る。・公務員試験の学習を通じて、大学教育の重要性を認識できるような取り組みにする必要がある。謝辞本研究は、平成25年度中部大学特別研究費(CP)の助成を受けて実施した。参考文献1)米田昌弘,東山浩士.構造力学教育の現状把握と国家公務員試験問題を利用した学生の学習意欲向上への取組み.工学教育58(5),84-89,2010.2)佐々木謙一.大学における公務員試験対策講座の導入実例とその課題-経済系科目を中心に.経済教育(25),137-142,2006.―65―正課外で実施する公務員試験対策勉強会から得られる効果と課題講師生命健康科学部スポーツ保健医療学科堀田典生准教授生命健康科学部生命医科学科伊藤守弘

元のページ  ../index.html#75

このブックを見る