中部大学教育研究13
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[評価項目]①原理、構造を理解しているか?②種類を理解しているか?③適応を理解しているか?④取り扱いと安全管理を理解しているか?⑤自分の視点で疑問・問題意識「なぜ?」「どうして?」を持ち、解決過程を展開する考察になっているか?⑥治療機器の先に患者が見える実習レポートになっているか?⑦授業で何が大切だったか(重要部分)を理解したレポートになっているか?⑧質問事項(授業中の)を理解しているか?⑨テンプレート2ページの2/3以上書かれているか?⑩テンプレートの書式通りに書かれているか?教員は、レポート採点の際にWordの「変更履歴とコメントの範囲」(図1右側の欄)に添削コメントと各項目の点数と合計点を記載した。これにより、学生は自分のレポートがどのように評価されたのかを知る事ができる。図1レポートのテンプレート3ライブラリ3.1ライブラリを用いたレポート提出システムについてライブラリ(図2)は、Web上で学生に対して講義資料の配布、レポートの受け取り、テストなどが行えるシステムである。今回は、このライブラリを用いて実習レポートの受け取り、評価、返却を行った。図2ライブラリ画面3.2ライブラリを用いるメリットこれまでの臨床工学科の実習レポートは、手書きで作成したレポートか、パソコンで作成して印刷したレポートを決められた場所と日時に提出していた。今回の実習では、レポートのやり取りをすべてライブラリ(Web)上で行っており、それによって以下のようなメリットが期待される。①すべての学生のレポートがライブラリに集まるため、レポートの管理がしやすい。②レポートの提出日時をより厳密に指定することができる。③レポートの受け取りに教員を配置する必要が無い。④レポートの提出日時がわかる。(履歴が残る)⑤提出されたレポートがライブラリ上に残っているため、レポートの紛失がなくなる。⑥複数の教員でレポートを採点するため、情報の共有が容易である。⑦自宅にいながらレポートが提出できるため、自宅が大学から遠い学生とそうでない学生とで、レポート提出における条件が同じである。(学生間に不公平がない)これらのことから、ライブラリを用いる事は学生と教員の双方にとってメリットがある。なお、④のメリットは、レポートの完成日時に相当するため、学生がいつレポートを完成させたのかがわかるようになった。3.3ライブラリの運用方法図3にレポート提出のフローチャートを示す。実習開始(木曜日の13:35)と同時に、ライブラリ上ではレポート提出先(「レポート提出1回目」のレポート教材)が公開される。学生は、この提出先が公開されている間に実習レポートを作成して提出する。レポートの提出期限は、翌週火曜日の9:00に設定しており、―56―吉田拓矢・小嶋和恵・武田明・福田信吾・児玉泰・西山博司・当間健夫

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