中部大学教育研究13
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多重比較を行った結果、1、4、5、6、7、8回目は2回目より高く、7、8回目は3回目より高かった。「今回の授業で理解できていないところがある」については、有意な交互作用が認められず、開講時期の主効果(F(1,1022)=8.54,p<.01)、クラスの主効果(F(2,1022)=4.18,p<.05)、授業週の主効果(F(7,1022)=3.16,p<.01)が有意であった。多重比較を行ったところ、開講時期が前半の方が後半よりも高く、クラス1の方がクラス2よりも有意に高かった。また授業週3回目は1、7、8回目よりも高く、5回目は1、2、4、7、8回目よりも高く、6回目は7、8回目よりも高かった。「授業の中で他の学生から刺激を受けた」については、開講時期とクラスの交互作用が有意であった(F(2,1022)=41.97,p<.001)。単純主効果の検定を行ったところ、クラス2では開講時期が前半の方が後半よりも得点が有意に高かったが(F(1,1022)=50.68,p<.001)、クラス3では後半の方が前半よりも得点が有意に高かった(F(1,1022)=33.90,p<.001)。その一方で、クラス1においては前後半の差が見られなかった(F(1,1022)=0.01,n.s.)。授業週の主効果(F(7,1022)=7.26,p<.001)が有意であったことから多重比較を行ったところ1回目は5回目より高く、2回目は3、5回目よりも高く、4回目は1~6回目よりも高く、6回目は5回目よりも高く、7回目は3、5回目よりも高く、8回目は1、3、5、6回目よりも高かった。「毎日の生活が充実している」については、開講時期とクラスの交互作用が有意であった(F(2,1022)=7.87,p<.001)。単純主効果検定を行ったところ、クラス1とクラス2において、開講時期が前半の方が後半よりも得点が有意に高かったが(それぞれ、F(1,1022)=10.94,p<.01、F(1,1022)=7.75,p<.01)、クラス3においては差が見られなかった(F(1,1022)=3.13,n.s.)。授業週の主効果については有意ではなかった(F(7,1022)=1.25,n.s.)。「やる気が起きないことが多い」については、交互作用は有意ではなく、授業週の主効果(F(7,1022)=2.47,p<.05)は有意であった。多重比較を行ったところ、1回目は2、3、4、8回目よりも高く、6回目は2、8回目より高かった。「今の自分に自信を持っている」についてもいずれの交互作用も有意ではなく、授業週の主効果は有意であった(F(7,1022)=5.95,p<.001)。多重比較を行ったところ、3~7回目は1、2回目よりも高く、8回目は1から7回目よりも高かった。「今の自分に満足できない」については、開講時期とクラスの交互作用が有意であった(F(2,1022)=7.64,p<.01)。そこで単純主効果の検定を行ったところ、クラス1とクラス3において、開講時期が後半―48―佐藤友美・小塩真司・ハラデレック裕子・林芳孝・間宮基文図9毎週の意識得点の平均値0.000.501.001.502.002.503.003.504.004.505.0012345678

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