中部大学教育研究13
23/148

めのFD活動を行っているわけではない。ただし、いくつかの事例(アンダーラインの引いてある事例)については、まさにFD活動と呼ぶにふさわしい学生参画型FD(学生FD活動)特有の事例である可能性が高く、既存の用語で言い換えができない活動である。これについては次章でその定義を明確にし、三点目の特色を除くピア・サポート・プログラムとの棲み分けを考えたい。―15―「学生参画型FD(学生FD活動)」の概念整理について第七章大阪大学の「パンキョー革命推進チーム」・パンキョー革命の活動(①学生・教職員懇談会の実施、②「パンキョー革命提議書」の作成・刊行)、③新入生ガイダンス「キャンパスライフ・デザイン」の開催、④イベント「キャリア・ケーススタディ」の開催、⑤イベント「しゃべってみない会」の開催、⑥プロジェクト「ワニゼミ」の開催、⑦学生・職員交流イベントの開催、⑧阪大1000人インタビュー、⑨学外交流-学生FDサミットへの参加)・③④はピア・サポート・プログラム第八章追手門学院大学の「学生FDスタッフ」・学生FD活動(①教職員と学生の意見交換の場作り、②意欲的な授業を展開する教員への取材、③「学生FDの輪」の企画・運営、④他大学交流-学生FDサミットへの参加、⑤追大FD合宿、⑥学び論C-入学予定の高校生対象の大学入門授業への参加、⑦授業に関する「全学アンケート調査」の実施、⑧「学生発案型授業」実現に向けた取り組み、⑨BestTeacherAwardの実施、⑩「追大教員図鑑」の刊行)・⑥はピア・サポート・プログラム章・節(著者)活動内容の概要言い換え可能な既存の用語第一章(木野茂)・自主講座・双方向授業(①シラバスの作成、②授業アンケートの実施、③学生教員間、学生間の質疑応答と意見交換の実施、④オフィスアワーの実施、⑤ティーチング・ポートフォリオの作成)・アクティブ・ラーニング・①~⑤はミクロレベルのFDの要素第二章(木野茂)立命館大学の事例・学生とともに作る授業(自主講座、双方向授業)・グループ研究中心の学生主体型授業・アクティブ・ラーニング第三章(木野茂)立命館大学の「学生FDスタッフ」・ピア・エデュケーション・学生FDスタッフ(①学生FDスタッフが紹介する授業実践集の編集・刊行、②「しゃべり場」の企画・実施、③学生FDサミットの開催)・ピア・サポート・プログラム第九章京都文教大学の「FSDproject」・FSDprojectの活動(①「しゃべり場」の開催、②大学紹介冊子「BunkyoMenu」の作成、③FSDマガジンの作成、④他大学交流-学生FDサミットへの参加、⑤「国際交流しゃべり場」の開催、⑥教員・学生・職員による必修科目「京都文教入門」の実施)・②はピア・サポート・プログラム、⑤は留学をすすめるためのピア・サポート・プログラム、⑥も授業支援に係るピア・サポート・プログラム第四章(木野茂)立命館大学および他大学の事例・学生FDサミット・学生FD活動(①「しゃべり場」、②学生視点で授業をよくする取り組み、③学生同士の学習支援活動、④学生生活を充実させるための活動、⑤学生FDの周知度を高めるための広報活動)・③④はピア・サポート・プログラム第十章愛知教育大学の「愛教大CoNandE委員会」・学生FD「あいこね」の活動(①学生FDサミットへの参加、②「あいこね」ロゴ作成、③「学生の声を聴くFDとは」主催、④愛知教育大学広報冊子「CampusNow!」寄稿、⑤学長との昼食懇談会参加、⑥「学生FDひろば」参加、⑦活動報告冊子制作、⑧春サミット用ガイダンス用ムービー制作、⑨新入生、高校生ガイダンス参加、⑩「授業改善ワークショップ」主催、⑪新任教員FD参加、⑫大学教育学会RT参加、⑬しゃべり場「CampusTalk」の共催・④⑨はピア・サポート・プログラム第五章岡山大学の「学生・教職員教育改善専門委員会」・学生・教職員教育改善専門委員会の活動(①授業改善WG-授業アンケートやシラバスの改善、学生発案型授業の創作、②システム改善WG-桃太郎フォーラムの開催、③学生交流WG-教育改善学生交流i*Seeの開催)第六章法政大学社会学部の「社学fes運営委員会」・学生参加型FD/学生FD活動(①社学fes-ゼミ紹介冊子作成、学部研究発表会の運営等、②受験生向け広報活動、③学生授業アシスタント-大規模授業アシスタント、学習サポーター)・①はゼミ活動、②③はピア・サポート・プログラム表4『大学を変える、学生が変える』に含まれる学生参画型FDの事例(※アンダーラインは言い換えができない事例)

元のページ  ../index.html#23

このブックを見る