中部大学教育研究13
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・伝えようとすることが大切で、間違えてもいいと思うようになった。・会話一つ一つに気をつけるようになった。・行動力が上がった。7まとめ調査の結果から、日本語学習者に日本人と接触する場面を提供する「カンバセ」活動が、第二義的に日本人の異文化理解に繋がっていることがわかった。調査協力者は、「カンバセ」が行動力・国際感覚を身につけ、外国人と接する第一歩の経験となったとし、また、留学生から刺激を受け,自らを省みたことで,その後の行動に変化をもたらしたと振り返っている。このように、「カンバセ」が日本人学生に与えている影響は多大であると言える。今後も「カンバセ」を持続させつつ、より多くのデータを集め、具体的な内容分析をすることにより、その効果・影響を明らかにしていきたい。参考文献上田美紀他(2011)「カンバセーション・パートナー・プログラム参加者の異文化対処能力の変化」異文化間教育学会第32回大会宮副ウォン裕子他(2003)「カンバセーション・パートナー・プログラムの参加者は何を学びあったか-中部大学生と香港理工大学生の双方向的学習の調査と分析-」『留学生教育』第8号、pp.201-220山岸みどり(1995)「異文化間能力とその育成」渡辺文夫編著、『異文化接触の心理学』、川島書店、pp.209-223渡辺民江他(2004)「カンバセーション・パートナー活動の効果と問題点」『留学生教育』第9号、pp157-167教授日本語教育センター上田美紀准教授日本語教育センター渡辺民江―90―上田美紀・渡辺民江

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