中部大学教育研究12
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栄養の勉強会へクラブ全体として参加したいと思うかどうかについての回答結果は、参加したいと「全く思わない」と「思わない」で9団体(27.3%)、「どちらともいえない」が11団体(33.3%)、参加したいと「少し思う」と「とても思う」で12団体(36.4%)であった(図11)。図11栄養の勉強会へのクラブ全体参加意欲栄養の勉強会へクラブ代表者が参加したいと思うかどうかについての回答結果は、参加したいと「全く思わない」と「思わない」で10団体(30.3%)、「どちらともいえない」が8団体(24.2%)、参加したいと「少し思う」と「とても思う」で14団体(42.4%)であった(図12)。勉強会への参加意欲は、専門スタッフの必要性と同様に半数前後のクラブが専門知識習得に意欲的であることが明らかになった。また、クラブ全体での参加よりも代表者による参加の方が、参加意欲の割合が高くなる傾向がある。図12栄養の勉強会へのクラブ代表者参加意欲4まとめ中部大学体育系クラブの指導者やサポート体制の現況における調査を行った。その結果、約950名の学生が体育系クラブに在籍し、各クラブにおいてパフォーマンスの向上に努力していることが明らかになった。そんな中、指導者がいないと回答するクラブが10団体あることや、ケガのケア、トレーニング指導、栄養指導の3つの側面からのサポート体制も、すべてにおいて不足する部分があることが明らかになった。所属する学生やクラブの約半数は、各専門スタッフや勉強会の開催の必要性を感じていることが明らかにされた。3つの側面に対して、専門スタッフの必要性や勉強会への参加意欲がないと回答したクラブには、それらの専門知識を得ることが、クラブを継続し効果的なパフォーマンス向上に必要な要素であることを伝えていく必要があると考えられる。また、サポートの必要性や勉強会への参加意欲があるクラブへは、それに応えられるような機会が求められる。各クラブによる対応も考えられるが、今後大学におけるスポーツ科学的なサポート体制による更なる強化により、各クラブの強化や成績の向上、安全や安心の確保につながることが望まれる。さらにそれらの影響が、学内の様々な活動の活発化や、体育系クラブに参加していない学生へも大学への帰属意識を育むきっかけとして、元気あふれる大学づくりに貢献していくことも望まれる。謝辞本調査を行うにあたりご協力頂いた各クラブ代表者、ならびに体育文化センターの皆様に心より感謝申し上げます。本調査における取り組みには、平成23年度中部大学学長裁量経費「中部大学体育系クラブ活動における科学的サポートの実態調査」の一部を使用しました。―70―飯尾洋子・西垣景太講師全学共通教育学部健康とスポーツ教育科飯尾洋子助教生命健康科学部スポーツ保健医療学科西垣景太

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