中部大学教育研究12
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3.1.6その他という項目についてインタビューの最後に、その他という項目を設けたが、あまり言及しない被調査者が多かったので表にはまとめていない。その他で目立った発言は、部屋の美化活動の必要性や方法についての疑問や改善を求める声であった。これは、授業の初めにアイスブレイキングとして全員で10分間、使用教室を化学ぞうきんで美化する活動であるが、一部に、意義の検討や方法における改善が求められていることが分かった。3.2授業のねらいをどう受け止めたか児童教育学科の「スタートアップセミナー」は、本学の一員としての帰属意識を高め、建学の精神に沿った人間育成を行うと同時に、児童教育学科の教育目標に対する理解を深めさせること、そのための活動をとおして、学生相互の人間関係を強め、有意義で健康的な学生生活を送るために必要な基礎的・実践的な習慣や態度を熟成することであった。そのため、4つの活動の柱を立てて、個々のねらいを実現すべく授業が展開された。インタビュー調査の結果を総括すると、授業の中心となる4つの活動については肯定的な意見が多く、被調査者たちが今後もこのような内容と形態で「スタートアップセミナー」を継続して実施していくことを支持していると考えられる。また、その支持は、表1~表5の具体的な発言に示されているように、それぞれの活動の趣旨やねらいをある程度受け止めての実質的な支持であると思われる。ただし、要望や検討を要する指摘も多い。発言の中でも「ディベイトのテーマが難解である」、「(作文の)テーマに重なりがあって書きづらい」、「(学習指導要領の)勉強会の必要性がわからない」などの意見は、各活動における趣旨やねらい、具体的な方法についての説明が十分理解されていないために出てきたものの―65―「スタートアップセミナー」を学生はどう受け止めたか表5学習指導要領学習会について

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