中部大学教育研究12
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ことも理解される。両者を結ぶための講義科目なども本来必要であるのかもしれない。ところで、このような内容を教授される立場である学生の反応はどうであろうか。実際のところ低学年の学生は、やはりなかなか「中国語以外」に目が向かず、3、4年生の演習クラス分けの時期(2年秋)になって、ようやく気づく傾向がある。しかしながら長期派遣留学をした学生は,おそらくはその体験から、中国理解の必要を早く感じるようになるようである。留学など実体験は、地域情報の習得、地域理解を深めようとする意識を強めるともいえる。中国語中国関係学科が最終的に輩出する人材を考えた場合、そのレベルはさまざまであろうが、何よりも「中国語を使って何らかの業務ができる」ことが重要であるだろう。このような最終的な目標を見据えながら、さらなる方法を模索したい。謝辞本報告は平成24年度中部大学特別研究費CP「中国語および中国理解教育プログラムに関する再検討―国内外の他大学のカリキュラム・学科運営を比較対象として―」の一部を使用した。参考文献『図説中国』(中文)、五州伝播出版社、2007鍾欣編『中国』、外文出版社、2011澁谷鎮明・黄強・和田知久「中国語中国関係学科1年次夏期語学研修報告―教育的効果と研修の運営に関する考察―」、中部大学教育研究No.9、2009、pp39-47―41―語学学習と海外地域理解をつなぐ教授国際関係学部中国語中国関係学科澁谷鎮明教授国際関係学部中国語中国関係学科黄強

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