中部大学教育研究12
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表1ワークショップのスケジュール撮影場所は、中部大学キャンパス内に限定した。毎日9時30分から16時30分の7時間において実施した。参加者には事前にテーマを通知した。今回はテーマを「木とコンクリート」とし、二つの要素を映画に取り入れることを条件とし、それ以外は全く自由とした。参加者の募集に用いたリーフレットを、図1として示しておく。5ワークショップの実践記録5.1ガイダンス講師を代表して、木全氏から短編映画制作に関するガイダンスが行われた。技術的には、順撮りで行うこと、アップ・バスト・フルの3つのショットを基本とすること、ズーム・パンなどのカメラ操作は行わないこと、手持ち撮影は行わないことなどが指示された。いずれの指示も、初心者が撮影することを前提に、画面がくずれず、見やすいものとなるようにするための基本的な注意事項である。基本的な注意事項を確認した後、短編映画が持つ可能性を知るために、2つの短編映画を上映した。5.2シナリオブレインストーミングワークショプの成否を決める重要な行程が、シナリオづくりのためのブレインストーミングである。この段階で、10名程度にグループ分けを行う。10名は、この後に行う役割分担から、映画のキャスト、スタッフを割り当てるための最適な規模として想定されている。各グループには、専門家が各1名以上サポートすることになっている。写真3グループ1のブレスト風景写真4グループ2のブレスト風景事前の周知が十分な場合は、各自がストーリー案を持ち寄り、多数決により、核となるストーリー案を決―34―服部敦・杉井俊夫・武田誠・伊藤睦・山田公夫一日目講師からのガイダンス(1時間)シナリオ作成(4時間)ロケーションハンティング(30分)機器の使用方法の説明(30分)二日目撮影(6時間)三日目撮影補完(1時間)、編集(5時間)図1ワークショップの案内写真1当日の看板写真2講師のガイダンス風景

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