中部大学教育研究12
42/140

10つながらなかったが、上記の教育GPの準備活動は、現在の「地域の防災と安全」に引き継がれている。2授業内容表1に授業内容を示す。本授業では、第1週~第7週で、図2および図3に示す地震、津波、高潮、洪水などの身の回りの災害について教授し、その知識の習熟度を第8週の中間テストで確認している。また、第9週~第13週では、災害対応として、ハザードマップの概要や被災時の個人対応、避難所運営、復興活動などを教育し、第14週および第15週で、3に示す避難所運営ワークショップを実施している。これらの担当者が異なるので、それぞれの授業の特徴を持たせつつ、相互の関係を意識しながら授業を展開している。なお、前半部分の座学においては、質問を多用し、Cumocを利用して学生からの意見をもらうなど、学生が眠くならないよう、また、積極的に授業に取り組めるよう配慮している。後半部分には、グループワークを伴うワークショップを配置しており、学生が自主的に活動できるよう配慮している。さらに、学生の理解度を確認し、質問などに対応するために4に示すシャトルシートを利用している。特別講師:田口仁:防災科学技術研究所に勤務、地域防災力の向上のためにGISを使用した地域密着の活動を行っている。特別講師:小村隆史:富士常葉大学准教授、DIG(DisasterImageGame)の考案者であり、災害医療システムの開発や減災活動・教育の研究を進めている。―28―杉井俊夫・山田功夫・勅使川原誠司・牧野典子・武田誠・渡部展也表1授業内容図2身の回りの災害の概要(地域の防災と安全、授業資料)(その1)授業内容担当第1週本授業の概要および導入説明杉井第2週中部地方の地域的特色、自然災害と過去の災害の歴史山田第3週地震のメカニズム、予知山田第4週地震災害の事例および対策杉井第5週津波、高潮による災害のメカニズムと事例と対策武田第6週洪水、豪雨による災害のメカニズムと事例と対策武田第7週建築物の地震被害とハザードマップ勅使川原第8週中間のまとめとハザードマップの例杉井第9週ハザードマップについて渡部第10週災害情報の受信と発信、個人の対応田口第11週災害時の看護牧野第12週避難所における看護および心のケア牧野第13週地域復興の活動について小村第14週避難所ワークショップ(グループワーク)杉井第15週グループ発表会牧野

元のページ  ../index.html#42

このブックを見る