中部大学教育研究12
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6研究の限界と今後の課題本研究では、成人実習におけるグループ活動の効果を、活動に参加した学生のみを対象に実習前後で調査した。社会的スキルの学習はグループ活動以外の実習時間にも行われていた可能性がある。したがって、グループの関係性の向上やコミュニケーション能力の修得は、グループ活動のみの効果とするには限界がある。今後は、グループ活動に参加しない学生との比較や、活動への参加度による影響などを検討していく必要がある。引用文献1)大学における看護系人材養成の在り方に関する検討会:大学における看護系人材養成の在り方に関する検討会最終報告,平成23年3月11日.2)Johnson,D.W.,Johnson,R.T,&Holubec,E.J.:Circlesoflearning.2002/石田裕久・梅原巳代子訳:学習の輪,二瓶社,2010.3)Archer-Kath,J.,Johnson,D.W.,&Johnson,R.1994Individualversusgroupfeedbackincooperativegroups.JournalofSocialPsychology,134,681-694.4)長濱文与,安永悟,関田一彦他:協同作業認尺度の開発,教育心理学研究,57.24-37,2009.5)永峰卓哉:看護技術教育における協同学習の効果と導入方法の検討,協同と教育,6.110-112,2009.6)牧野典子:看護学の授業における協同的な学びが目標達成に及ぼす効果,人間関係研究,(9)85-100,2010.7)南山大学教育養成GP推進本部(編):平成17.18年度文科省「大学・大学院における教育養成推進プログラム」GP採択-豊かで潤いのある学びを育むために-報告書ラボラトリー方式の体験学習を通した豊かな人間関係を目指して,50-73,2007.助手看護実習センター松田麗子教授生命健康科学部保健看護学科牧野典子―104―松田麗子・牧野典子

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