中部大学教育研究12
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ろやはり学科毎に差はあるものの、到達度確認テストと比べれば、差の範囲は小さいと言える。4結語大門他(2011)でも報告したように、到達度確認テストについては、真面目にやれば誰でも高得点が取れることを目指して実施した。その意味では、フレッシュマンテストやプレースメントテストと比べて、高得点者が多く見られた点は一定の成果であると言うことができる。一方、上記のような性格のテストであるにも関わらず、初級者や再履修者の得点が決して高くない点は大変残念である。今後の課題として検討していきたい。謝辞到達度確認テストの実施・採点・報告をしてくださった、常勤・非常勤の先生方、会議の席上で本報告の内容に関して貴重なコメントを頂戴した先生方に厚くお礼申し上げます。注1)「英語スキルⅠ/Ⅱ」は旧カリキュラムの「フレッシュマン英語A/B」に相当する。完成年度を迎えていない一部の学科での科目名は旧名称である後者であるが、内容については、両者とも同じである。2)学科略号は以下の通り。BA(経営会計学科)、BG(経営情報学科)、BH(経営学科)、EA(建築学科)、EE(電気システム工学科)、EM(機械工学科)、EP(情報工学科)、FR(応用生物化学科)、FS(環境生物科学科)、FT(食品栄養科学科)、HH(歴史地理学科)、HI(コミュニケーション学科)、HW(心理学科)、LB(生命医科学科)、LC(臨床工学科)、LK(保健看護学科)、LP(理学療法学科)、LS(作業療法学科)、NC(中国語中国関係学科)。なおEC(都市建設工学科)、ED(電子情報工学科)、EK(応用化学科)、HJ(日本語日本文化学科)、LE(スポーツ保健医療学科)、PJ(児童教育学科)、PY(幼児教育学科)については、上級クラスを設けていないため、図6~図9には記載されていない。また、全学向けの英語授業を履修していないHF(英語英米文化学科)、NN(国際関係学科)、NL(国際文化学科)についても、同様である。3)図5~図8、図13~図16、図21~図24、図29~図32、図35~図36の箱髭図の見方は、概略以下の通り。箱の部分には、データを並べて四分割した場合の、真ん中の2つ、つまり全体の50%が入る。箱の中の横線は中央値を示す。箱の上下に伸びた髭の部分は、外れ値を除いた最大値と最小値を表す。“○”は軽度の外れ値(箱の長さの1.5倍から3倍まで)を、“☆”は極端な外れ値(箱の長さの3倍以上)を表す。詳しくは統計学の入門書などを参照のこと。参照文献大門正幸・柳朋宏・西村智・野田恵剛・山田伸明(2011)「全学英語教育に関する中間報告」『中部大学教育研究』11,87-94.―89―平成23年度秋学期の全学英語教育に関する報告図35学科別に見たフレッシュマンテストの結果図36学科別に見たプレースメントテストの結果教授全学共通教育部全学英語教育科大門正幸教授全学共通教育部全学英語教育科今村洋美教授全学共通教育部全学英語教育科西村智教授全学共通教育部全学英語教育科野田恵剛教授全学共通教育部全学英語教育科山田伸明准教授全学共通教育部全学英語教育科柳朋宏

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