中部大学教育研究11
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表2それぞれのテストの結果の相関表2から明らかなように、到達度確認テストの4つの項目の間には強い正の相関があり、今回のテストが内的整合性を持っていることを示している。一方、フレッシュマンテストの結果との相関はそれほど高くない。いくつかの理由が考えられるが、ここではその事実を指摘するにとどめておきたい。最後に学科ごとの得点の分布状況を図6~図9に示す。図6学科別に見た、上級者の語彙(日本語から英語)テストの結果図7学科別に見た、上級者の語彙(英語から日本語)テストの結果図8学科別に見た、上級者の文法テストの結果図9学科別に見た、上級者の読解方略テストの結果これらの図から明らかなように、学科によって成績に相当なばらつきがあることが分かる。では次に中・初級の分析結果について見ることにしよう。2.2中・初級者分析対象とした中・初級者の総数は1,870名である。上級者の場合同様、まずテストの4つの項目を100点満点に換算した結果を表3、および図10~図13に示す。表3中・初級者のテストの結果また、参考までにフレッシュマンテストの結果を図14に示す。上級者の場合と同様、全体的に高得点者の割合が多い。しかし、語彙および文法テストに関する正答率は比較的高いが(図10~図12)、読解方略テストに関する正答率はあまり高いとは言えない(図13)。また、―89―全学英語教育に関する中間報告

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