中部大学教育研究11
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3結果と考察3.1新入生の関心領域自由記述には様々な領域が記載されていたが、本学カリキュラムに含まれるものの中の上位9領域に絞り、何%の学生が関心を持って入学してきたのかについて、10年間の推移を調べた。すべてを同一のグラフに表すと見にくいため、3つの臨床系科目と6つの実験系科目に分けて2つのグラフに示した(図1、図2)。図1を見るとわかるように、2002年度の新設の時点では臨床心理学とカウンセリングに関心のある新入生の比率が1位と2位で、図2の実験系のいずれの心理学領域よりも著しく高かった。しかし、図1の入学年度による推移を見ると、臨床心理学に関心のある入学生の比率が徐々に低下するとともに、カウンセリングに関心のある入学生の比率が急速に減少していることがわかる。後者については、カウンセリングに興味のある学生が減少したというよりもむしろ、カウンセリ―13―心理学科新入生の10年間の変化図2実験系の心理学領域への関心のあった新入生の10年間の比較図1臨床系の心理学領域への関心のあった新入生の10年間の比率の推移

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