2015世界に羽ばたいた中部大生
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11いけだしろう青年海外協力隊員(短期派遣)(JOCV)池田史朗さん中部大学国際関係学部国際文化学科1995年3月卒業活動した国と期間:モザンビーク共和国ガザ州シブト郡2009年10月~2010年2月職種:コミュニティ開発所属先:シブト郡農業事務所活動中の想い出:私はモザンビーク共和国農業省ガザ州シブト郡農業事務所に配属されました。主な業務内容は、農村に対する農業指導として、シブト郡グエムレーネ地区における灌漑水路水量調整用水門2基、コカミサーバ地区における水門1基を施工。その後の同地区における水田開発の大きな一歩となりました。現地では、生活したシムンド村のサッカーチームに所属、村単位のリーグ戦に出場していました。ゴールは木を組み合わせただけでネットも無く、時々牛も通るようなグラウンドでしたが、それでも得点してみんなと抱き合って喜んだ時、やっぱりサッカーっていいな、と思いました。モザンビーク共和国はポルトガル語が公用語ですが、地方ではほぼ現地語が話されています。シブト郡も現地語シャンガナ語が主流で、みんなと交流したいとの思いで、習得に励みました。すると周りの反応が変わってきます。「なんで外国人のあんたがシャンガナ語話せるの?」とすごく笑顔で接してくれます。サッカーの試合の水分補給も、みんなと同じ貯めた雨水を飲んだりしていましたし(後でJICAの医務担当に怒られましたが)、やはり現地に馴染むには、みんなと同じ言葉を話し、同じものを食べ、同じものを使うことが重要だと感じました。こうした、観光するだけでは味わえない、現地の方と同じ目線で生活できたことが大きな経験で、今でも忘れられない思い出となっています。在学生へのエール:海外の、電気も水道も無い、主に現地語が話されている場所で活動が出来たのも、中部大学で国際文化を学び、またサッカー部で鍛えられたおかげだと感謝しています。今は無駄だと思ってやっていることが、将来、いつかどこかで役に立つことが必ずあると思いますので、いろいろなことにチャレンジしてみてください。水門施工での活動風景シムンド村サッカーチーム完成した水門ふじいれい青年海外協力隊(JOCV)藤井麗(旧姓大室)さん中部大学国際関係学部国際文化学科1997年3月卒業活動した国と期間:ニジェール共和国1998年7月~2000年7月職種:青少年活動劇団の巡回活動中の一コマ(叩いているのはトーキングドラム:脇の締め方で音の調整をします)これから劇が始まります。踊っているのは、太鼓の音に誘われて踊りだした村人。劇団員は総勢10名ほど。寝食を共にして一か月ほどかけて回ります。ギニアウォーム撲滅活動中。ニジェール人2人と私の3人グループで道のないところに住んでいる人達へ歩いて巡回。布芝居(布で作った紙芝居)を彼らの言葉で読み、聞いてもらいます。一日およそ30㌔を移動。昼間は45度にもなるので体力勝負。食事をみんなで作ります。つらいのは、劇をしたお礼として村長さんからいただくニワトリをさばくこと。慣れない私は、泣きながら鶏肉にします。食べ物がほかの命をいただいていることを実感する瞬間。在学生の皆さんへ私は、大学でいろいろなことにチャレンジし、いろんな失敗を繰り返しました。でも決してあきらめることなく、挑戦し続けました。やればできる!!始めなきゃ、何も始まりません!

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