日本語日本文化学科パンフレット
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小野小町 『古今和歌集』巻第十二、恋歌二、五五二、題しらず  この和歌のはじめにある「思ひつつ」の「思ひ」は現代語では「オモイ」と発音します。かつては「オモヒ」と発音されていたものが変化し、さらに実際の発音にあわせて「思い」時代の流れとともに日本語は変化し、「思ひ」が「思い」になった。小森早江子教授作者・和歌を 平安時代の歌人小野小町は、最初の勅撰和歌集である『古今和歌集』仮名序に、六歌仙(僧正遍昭、在原業平、文屋康秀、喜撰法師、小野小町、大伴黒主)の一人として「夢の歌人」小野小町は、艶やかな恋を夢に託して詠んだ。本田恵美准教授作者・和歌を この恋の和歌を詠んだ小野小町には数々の伝説が残されています。日本の伝統芸能にはそれらの伝説を題材としたものが多くあり、「小町もの」と呼ばれています。絶世小町の和歌には、人の心や自然を動かす未知なる歌人のパワーが秘められている。嘉原優子教授作者・和歌を 好きな人を思い、詠った小野小町のこの和歌を「日本語」「日本文学」「日本文化」の三つの観点から読み解いてみましょう。それぞれの分野のスペシャリストである日本語日本文化学科の教員がこの和歌を分析し、わかりやすく解説します。日本語の視点から読み解く!日本文学の視点から読み解く!日本文化の視点から読み解く!日本語日本文化学科3人の教員が和歌を読み解く!誌上ゼミ 「小野小町と和歌」 其の二11

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