2023大学院パンフレット
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中部大学長竹内 芳美TAKEUCHI Yoshimi中部大学大学院をご紹介しよう大学院での教育・研究を通して社会を変革4̶̶Chubu University Graduate School1948年8月愛知県知多郡東浦町出身。愛知県立刈谷高等学校を卒業後,1976年東京大学大学院工学系研究科精密機械工学専攻を修了し,1978年九州工業大学助教授,1988年電気通信大学教授,2002年大阪大学大学院教授を経て,2011年中部大学に着任。2015年中部大学工学部長,2017年副学長を歴任後,2021年4月第6代中部大学学長に就任。高精度な「ものづくり」の手法が技術立国を標榜する我が国にとって,欠かすことのできない生産加工システムを専門とする。精密工学会副会長,日本機械学会FA部門長,型技術協会理事などを歴任,CIRP名誉会員,PE(Elsevier)編集長,IJAT編集長などの要職も務める。プロフィール 中部大学は1964年に中部工業大学として出発し, 1971年には大学院工学研究科修士課程を, 1973年には博士課程を設置しています。これは全国の私立大学の中で14番目の博士課程になり, 研究を通して先端的な大学院教育を目指しました。 中部工業大学の開学から20年後の1984年には総合大学への道を歩み始め, 名称を中部大学と改めました。その後, 経営情報学研究科と, のちの国際人間学研究科となる国際関係学研究科を設置し, 続いて応用生物学研究科, 生命健康学研究科, 教育学研究科が加わり, 現在の6研究科19専攻体制となっています。急速に変わる社会 日本の社会は大きく変わろうとしています。21世紀に入った社会は第4次産業革命の時代ともいわれています。18世紀に蒸気機関の出現により変化した社会を第1次として, 20世紀に入って蒸気から石油に変わった第2次, 20世紀後半に急速に進んだコンピュータによる自動化を伴った第3次, そして現在, AIの発展とともにモノがつながる「Internet of Things (IoT)」といわれる第4次産業革命に突入しています。それに伴って地球規模で大きな変化が見られるようになりました。 世界の人口は20世紀後半から急激に増加し, 50年間で倍以上になり, 異常気象や温暖化, 生体破壊をともなった環境問題, 食糧問題, さらにはエネルギー問題などを引き起こしています。逆に先進国では少子化が問題となってきています。感染症の拡大によるパンデミックの発生は世界的な大問題になっていますが, これはグローバル化によるところが大です。21世紀は多様な人々が共存するグローバル社会といわれながら, 共存するどころか貧富の格差が広がり, 世界中で紛争が絶えることがありません。その中で起きた感染症拡大によるパンデミックの発生は問題をさらに加速させています。

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