2023大学院パンフレット
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42̶̶Chubu University Graduate School教育学研究科 現在, 我が国の子どもたちを取り巻く状況は深刻です。 例えば都市化現象に伴い自然とふれあう子どもが少なくなったことをはじめ, 映像デジタル文化の浸透, グローバリゼーションの中での競争の激化, 人間関係の希薄化などが急速に進んでいます。 その中で, 暴力行為, いじめ, 不登校, 非行, 自殺など, 子どもたちをめぐる多くの問題が生じており, 教育の現場でそうした問題に対処するためにも, 大学院へ進学し研鑚を積むことが重要視されつつあります。 本研究科では, こうした背景を踏まえ, 教育学・保育学をはじめ, 教育心理学, 教科教育学を基盤とした各種専門科目を配置し, 高い専門性と総合力を兼ね備えた人材を養成し, これらの諸問題の解決に向けて果敢に挑戦していく教育・保育に関する専門家を輩出することを目指しています。Graduate School of Education教育学研究科長 三島 浩路教育学専攻 修士課程MISHIMA Koji「理論と実践の統一」を探究する教育学の研究。社会のニーズに応えるワンランク上の教育専門職に挑戦しませんか。教育学・保育学, 教育心理学, 教科教育学の3分野を基盤に自からの専門を学修し, 研究します。 本研究科で養成する人材は次の4つです。 ①幼稚園, 小学校における高度実践型教員の養成。 最近, 文部科学省は教員免許の高度化を推進しています。 それに呼応するために, 高度な専門性を身につけた専修免許状を持った教員の養成を目指します。 ②子どもを育てる専門的力量を備えた保育者の養成。 地域の実態に対応し, 組織の中で強いリーダーシップが発揮できる高度な専門家, つまり, 確固たる保育・教育理論と福祉行政理論をバックにした高度専門職としての広い意味の保育者を養成します。 ③教育関係業務に従事する高度専門職業人の養成。 生涯学習社会を迎え, 生涯学習関係の仕事も増えつつあります。こうした教育に関連した職種で活躍できる高度専門職業人も養成します。 ④研究者の養成。 教育・保育学, 教育心理学を学修・研究した後, 大学院博士課程に進学し, 継続して研究に取り組む研究者としての専門的力量を養成します。 教える者・支援する者は, 対象が小学生であっても, 乳幼児であっても, その職に就いている限りいつでも子どもの目線から学び直しを継続していかねばなりません。 教師, 保育士, そして社会人の学び直しの場として, 本研究科で高度な教育を受け, 教育・保育に関わる諸問題を解決する研究をしてみませんか。 いま教師・保育士の資質能力の向上が求められています。研究科長メッセージ

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