2023大学院パンフレット
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39Chubu University Graduate School̶̶生命健康科学研究科 他国に先んじて高齢社会を迎えた我が国の保健・医療体制は,高齢者が罹患者となることが多い生活習慣病や新興・再興感染症の猛威という難局に直面しており,こうした事態の打開に向けて挑戦できる新たな専門家の出現が求められています。特に,リハビリテーションの分野は高齢社会において重要な位置を占めています。 本専攻は、「QOL向上」「疾病予防」「健康増進」「疾病からの回復」等をテーマに,科学的根拠に基づいたリハビリテーション医療を牽引できる高い専門性と総合力・研究開発力を備えた質の高い高度専門職(理学療法士及び作業療法士など)を育成します。 院生は,①リハビリテーションの基盤を追求する「リハビリテーション生体機能学領域」(特に痛みのメカニズムとスポーツ活動による生体機能の変化)と,②実践的な高度リハビリテーションを学ぶ「リハビリテーション療法学領域」の2領域から専門領域を選択します。 各領域では「リハビリテーションの中でも痛み,スポーツや健康増進の分野で研究者になりたい」「高度のリハビリテーション学を学んで臨床リハビリテーションにおいて指導的な役割を担いたい」など,一人ひとりの個性,学習意欲,将来の目標,学習歴に配慮した教育研究指導を行います。 修士課程を修了した後にさらに研究を継続したいと希望する場合には,生命医科学専攻後期課程へ進学して研究を続ける道が開けています。 この場合,授与される学位は「博士(生命医科学)」となります。 本専攻は,主に社会人を対象とした実践的・専門的な課程として文部科学大臣から職業実践力育成プログラム(BP)の認定を得ています。 教育学に関する科目を開講しています。リハビリテーション学専攻[研究科共通科目]■導入科目生と死の文明論/ヘルスプロモーション論/疾病予防科学概論/医用技術の未来学/障害科学/地域健康支援論・演習/生命健康科学研究法A(生命医科学概論)/生命健康科学研究法B(疫学統計)/生命健康科学研究法C(基礎・臨床実験研究計画法)[リハビリテーション学専攻共通科目]■特論疼痛生理学・治療学特論/運動生理・病態生理学特論/運動解析学特論/人間発達科学特論/健康増進・支援学特論/リハビリテーション治療学特論/障害者生活支援学特論/精神障害リハビリテーション特論/卒後教育・人材育成特論/リハビリテーション教育学特論■特別講義リハビリテーション生体機能学特別講義/リハビリテーション療法学特別講義[研究分野]■リハビリテーション生体機能学領域リハビリテーション生体機能学演習A(疼痛生理学・治療学基礎)/リハビリテーション生体機能学演習B(運動生理学・解析学基礎)/リハビリテーション生体機能学演習C(疼痛生理学・治療学発展)/リハビリテーション生体機能学演習D(運動生理学・解析学発展)/リハビリテーション生体機能学特別研究A(基礎研究)/リハビリテーション生体機能学特別研究B(発展研究)■リハビリテーション療法学領域リハビリテーション療法学演習A(基盤技術基礎)/リハビリテーション療法学演習B(応用技術基礎)/リハビリテーション療法学演習C(基盤技術発展)/リハビリテーション療法学演習D(応用技術発展)/リハビリテーション療法学特別研究A(基礎研究)/リハビリテーション療法学特別研究B(発展研究)【修士課程】科 目担当教員●専門:疼痛医学, 生気象学●研究テーマ:天気痛ならびに自律神経性疼痛のメカニズムと対策佐藤  純 教授 医学博士加藤智香子 教授  博士(リハビリテーション療法学)岡野 昭夫 教授 リハビリテーション療法学修士●専門:手の外科領域の作業療法, 上肢の装具療法,福祉用具関連領域●研究テーマ:ハンドセラピィの効果に関する研究,遠隔リハビリテ ーション支援システム応用に関する研究長谷川龍一 教授 博士(生体情報)●専門:作業療法学, 健康支援学●研究テーマ:地域における高齢者の健康支援に関する研究長谷川康博 教授 医学博士●専門:神経内科学●研究テーマ:臨床自律神経学など米澤 久幸 教授 博士(理学)●専門:理学療法学, 数理科学●研究テーマ:内部障害の理学療法, 理学療法教育の向上, 重心 動揺の数理モデル松田  輝 准教授 博士(医学)●専門:神経・筋生理学, 物理療法学●研究テーマ:筋の痛みについて澤田 泰洋 講師 博士(保健学)●専門:中枢神経の作業療法●研究テーマ:高次脳機能の運転に関すること,地域で生活する 高次脳機能障害患者の生活支援中川与四郎 講師 博士(リハビリテーション療法学)●専門:精神科作業療法●研究テーマ:精神科作業療法に関する脳反応の検出牧瀬 英幹 准教授 人間・環境学博士●専門:精神医学, 精神分析学●研究テーマ:小児期から老年期までの精神病理, 描画療法, 病跡学●専門:老年期理学療法学, 地域理学療法学●研究テーマ:高齢者の転倒・骨折予防に関する研究戸田  香教授 博士(医学・論博)●専門:理学療法学●研究テーマ:内部障害の理学療法, 物理療法学 宮下 浩二教授  博士(リハビリテーション療法学)●専門:理学療法学, スポーツ外傷学, バイオメカニクス ●研究テーマ:スポーツによって生じる外傷(障害)とスポーツ動作 の関係についてバイオメカニクスの視点からの分析 向  文緒 教授 博士(学術)●専門:精神障害者リハビリテーション, 精神科作業療法●研究テーマ:精神障害や発達障害のある人のリハビリテーショ ンにおける「作業」の意義小林 正典教授 博士(医学,工学)●専門:整形外科学, 生体医療工学, 材料工学●研究テーマ:生体材料の研究開発, バイメカニクス, 材料の機械 的特性と構造の制御

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