2023大学院パンフレット
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高度な専門性と柔軟な協働性を兼ね備えた人材の育成 グローバルな視点から多様で複雑な国際社会を理解することは, 地球市民としてとても大切なことです。一方で, グローバル化は我々のローカルな日常生活にも広く浸透しており, 異なる民族や多様な文化を背景にもつ人々と同じ地域で生活したり, 同じ職場で仕事をしたりすることが当たり前の時代になっています。異文化や国際社会への理解を深めることは, 多文化共生社会を生きる我々にとって必要不可欠なことです。同時に, 自分が暮らすローカルな地域への関心もますます重要となり, そこでは多様な人間や文化への深い関心が必要とされるでしょう。本研究科はそうした認識に基づいて, グローバルな視点とローカルな視点の両者を軸とする「グローカル」な教育研究を理念として掲げています。 また, 急速なデジタル化の進展に伴い, 社会は大きな転換期を迎えています。ビジネスや市民生活など多方面でその影響がみられています。AIにより大量のデータを解析することは可能となるでしょうが, そこから何を読み解くか, 換言すれば情報が溢れる社会の中で, 情報処理能力とともに物事の本質を探究する力が重要となります。こうしたことに挑むのが国際人間学研究科です。 本研究科は, 広い国際的な視野と深い人間への関心をもち, 高度な専門性と柔軟な協働性を兼ね備えた人材の育成を目指しています。国際人間学研究科博士前期課程 博士後期課程国際人間学研究科長 大塚 俊幸グローバルとローカルの視点から物事の本質を探究する24Graduate School of Global HumanicsOTSUKA Toshiyuki̶̶Chubu University Graduate School研究科長メッセージ多様な人間への深い関心を 大学院では、現代社会に潜む諸問題の本質を自らの力で見抜くこと, 自らの学びが社会の諸問題の解決にどのように役立つかを徹底的に考え抜くことが求められます。そのためには, 多様な人間に想像をめぐらせ, 深い関心をもつことが必須です。また, 異なる分野の学生や教員たちと積極的に交流し, 常に自分の立ち位置を相対化する姿勢をもつことも重要です。多様な領域を俯瞰する広い視野を身につけ, 他者と切磋琢磨しながら絶えず自らの可能性と限界を謙虚に省みることによって, はじめて学問はあなたの個性を反映して輝き始めることでしょう。 専門分野を究める学問探求能力だけでなく, 異分野・異領域との間でも柔軟に協働できる力も磨かなければなりません。両者あいまってはじめて, 今という時代が必要とする高度専門職業人に近づくことができるからです。多彩な教授陣による主体的学びのサポート 人文社会科学とは, 人間のさまざまな営みについて多角的に考究する学問です。人文系諸科学と社会系諸科学に架橋する本研究科には, 国際関係学, 言語文化, 心理学, 歴史学・地理学の4つの専攻があり, 人文社会科学の幅広い分野を研究領域としています。 そこでは, グローバルスケールで繰り広げられる政治経済や社会文化に精通した国際関係のスペシャリスト, 英語圏の言語文化や日本語・日本文化に秀でた教授スタッフ, 情報学や社会学系学問分野の専門家, さらに心理学, 歴史学, 地理学等の諸分野で真理の追究に励むプロフェッショナルなど, 各分野で一流の実績をもつ多彩な教授陣が学生の主体的な学びをサポートしています。 今日のような変化の激しい不透明な時代を生き抜くため, 幅広い学問的交流ができる国際人間学研究科という知的アリーナのもとに集まり, みなさんのこれまでの学びを深化させませんか。本研究科での学びは, みなさんの一生の宝となることでしょう。

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