2023大学院パンフレット
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15Chubu University Graduate School̶̶環境化学工学分野二宮 善彦教授 工学博士有機機能化学分野 カーボンニュートラル, 脱炭素社会の実現を目指すには, 省エネルギーの推進と既存エネルギーの変換効率の飛躍的向上に加えて, 太陽光, 風力, バイオマス, 廃棄物や水素などの新エネルギーを利用する技術の開発を進めることが重要である。木質バイオマスや廃棄物を石炭に高比率混合した混合燃料によるCO2排出量低減, IGCC(先進的石炭複合ガス化発電システム)から排出されるスラグの有効利用, 木質バイオマスのエネルギー利用, CO2排出量を低減するための水素製造技術と回収技術などの研究について取り組んでいる。  有機材料・医薬品への応用を指向した新しい機能性有機分子や, 様々な有機化合物が形成する有機機能材料の開発について研究を行っている。 例えば, 機能性有機分子として, 硫黄, セレン, テルルなどの第16族元素を中心とする有機典型元素化合物を研究対象とした, それらの設計, 合成法の開発, 構造と物性の解明に関する研究, さらに, 分子触媒の合理的設計・合成およびそれを用いた反応開発を進めている。 また, 有機機能材料に関する研究として, 外部刺激により色や構造が変化して応答するスマートゲルやクロミック材料の開発, ゲルや液晶などの自己組織化材料の開発と, そのミクロあるいはナノスケールでの組織構造の制御, 環境調和型プロセスによる高分子の精密合成などに取り組んでいる。山本  尚教授  Ph.D.●専門:有機化学, 合成化学, 生体関連化学●研究テーマ:反応有機化学, 合成有機化学, 不斉合成, 錯体有 機金属触媒, 生体機能関連化学幅上 茂樹教授 博士(工学)籔内  一博准教授 博士(工学)●専門:超分子化学, 有機機能材料 ●研究テーマ:機能性ゲル材料の創製●専門:高分子化学●研究テーマ:機能性高分子材料の創製, 環境調和型プロセスに よる高分子の精密合成工学研究科専任教員饒村  修教授 博士(工学)●専門:有機合成化学●研究テーマ:有機典型元素化合物の合成と構造, 機能に関する 研究●専門:環境化学工学●研究テーマ:ディープラーニングを活用した化石燃料利用からの CO2削減, 木質バイオマスのエネルギー利用, CO2排出量を低減 するための水素製造技術に関する研究

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