2023大学院パンフレット
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10̶̶Chubu University Graduate School 現在, 社会と電気との関わりは, 電気エネルギー, 電気機器, 半導体エレクトロニクス, コンピュータ, 情報・通信など広い範囲にわたり, ますます密接になりつつあります。 そして, その基になる電気電子工学の幅は一層大きく拡がってきています。 このため, 優れた電気・電子技術者になるには, 学部の4年間で電気電子工学を広く学ぶだけでなく, さらに自分がこれから進もうとする専門分野について一層深い知識や技術を修得することが大切になってきます。 それに応えるべく, 本専攻では, 4つの専門分野を設け, 電気電子工学の幅広い範囲にわたる研究や教育に努めています。 大学院では, 研究の第一線で活躍し, 多くの実績をあげてきた著名な教授陣から直接マン・ツウ・マンの指導を受けることができます。 このような教育によって, 学問をより深く追求すると共に, 独創的な研究にも参加して研究開発能力の基本を身につけることができます。 また, このような教育, 研究を通して, 立派な社会人になるための人格形成の指導にも力を入れています。 本専攻の修了生は, 現在, 産業界, 教育界, 官公庁などの広い分野で, 建学の精神である「あてになる人間」として活躍しています。 健全な電気エネルギーが, いつでもどこでも不自由なく利用できる社会には, まだ到達途上であり, 快適な電気エネルギー利用環境を目指した研究を進めている。 特に, 自動運転の検証実験が始まるなど電子制御化が進む自動車, 都市部の移動手段として欠くことのできない鉄道システム, 自動車以上の電子制御システムを搭載し, 高い安全基準が要求される航空機の雷害対策, 環境に優しい発電方法である一方, 高構造物であるがゆえに雷撃の対象となりやすい風力発電システムの雷害対策, プラズマを利用した材料開発や有害物質の分解, 再生可能エネルギー主体の電力システムなどの研究を展開している。電力・エネルギー分野中村 圭二教授 工学博士電気電子工学専攻●専門:プラズマ工学, 計測工学●研究テーマ:高密度プラズマの生成・計測・制御, プラズマを用い た材料プロセス, 環境保全に向けたプラズマ応用山本 和男教授 博士(工学)●専門:電力工学, 高電圧工学●研究テーマ:各種設備・機器, 自動車, 航空機の雷害対策政宗 貞男教授 工学博士●専門:プラズマ科学, 核融合科学, エネルギー科学●研究テーマ:プラズマのMHD平衡と安定性, プラズマの自己組 織化現象飯岡 大輔准教授 博士(工学)●専門:電力工学, 電力システム工学●研究テーマ:再生可能エネルギー主体の電力システム, スマート グリッド, 電力システムの計画・運用・制御小川 大輔准教授  Doctor of Philosophy in ElectricalEngineering●専門:プラズマを使った微細加工の研究●研究テーマ:プロセスプラズマによる窒化ガリウムの表面ダメージ 評価と分析, プラズマにより表面処理されたカーボンナノチューブ の応用の研究, ミストプラズマの解析と応用 電気エネルギーのほぼ90%以上が発電機で作られ,その約半分以上がモータで利用されている。こうした電気エネルギーの発生,変換および制御の原動力である回転電機機械(回転機)およびパワーエレクトロニクスに対する研究を幅広く行っている分野である。特に,回転機の内の交流機(同期機および誘導機)の高性能化,高効率化並びに長寿命化,回転機および電力の各種制御法,さらなる電気エネルギーの有効利用法などを中心として研究を行っている。今後も発電機およびモータの応用範囲は益々広がり,その制御方式もさらに改良が加えられることが期待されているため,電気エネルギー変換機器を中心とした基礎的かつ重要な分野である。電気機器・制御情報分野廣塚  功教授 工学博士●専門:電気機器工学 ●研究テーマ:誘導電動機の高性能化に関する研究, 自己始動形 PMモータの特性改善に関する研究専任教員長谷川 勝教授 博士(工学)●専門:制御工学, パワーエレクトロニクス, モータドライブ●研究テーマ:ロバスト制御, 適応制御, ディジタル信号処理技術 の制御応用に関する研究松本  純講師 博士(工学)●専門:モータドライブ, パワーエレクトロニクス, 制御工学●研究テーマ:永久磁石同期モータの制御に関する研究

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