2018年度秋学期開講科目
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科目名談話分析科目名(英訳)Discourse Analysis科目ナンバーHI332A01詳細情報担当者(非)は非常勤講師柳谷 啓子単位数2開講学年2年開講セメスター秋期毎週対象学科 選択・必修必修:選択:HI他学科受講履修順序・履修情報担当者及び時間割カリキュラムの中での位置付けコミュニケーション学科専門教育科目の中の文化情報デザイン基礎科目のうちの分析手法科目として位置づけられる。分析手法科目は,多様化するメディア文化情報を的確に分析するためのアプローチを身につけるための科目群である。本講義は,メディア上で生じる文を越えた単位である談話データに関して, 社会学の会話分析の知見や手法などを用いつつ, 会話の言語学的・社会学的メカニズムを分析的に捉え, 私たちがどのように現にある社会(世界)を構築しているのかを学ぶ科目である。身につく基礎力コミュニケーション力 傾聴・受信力授業の主旨(概要)聞き手/読み手が「文」の意味を理解するには、使われている単語の意味と文法規則を話し手/書き手と共有している必要があります。それと同じように、「文を超える単位である談話」についても、参加者たちが一定のルールを共有していなければ、言葉で伝えられるメッセージを読み取ることはできません。複数の人々による何気ない会話や、一人語り・独り言、授業・診療など様々な場面での人々のやり取りといった話し言葉による談話、また、文学作品、新聞記事、法律文書、広告コピー、手紙、メールなどの書き言葉による談話…。これらに参加する人々(話して・聞き手、書き手・読み手)は、いったいどのようなルールや知識を共有して、メッセージを編み、また読み解いているのでしょうか。この授業では、(話し言葉・書き言葉・映像などの非言語による)さまざまな「談話」を創り上げているその暗黙のルールを明らかにして、伝えられるメッセージを読み解くための分析手法を学びます。具体的達成目標普段私たちが無意識のうちに行っている言語行動を意識的に分析する手法を身につけることによって、より効果的に人間関係を円滑に保ったり、より効果的に人間関係を交渉したりする力を身につけます。コミュニケーションが苦手な人は、言語行動のメカニズムを知ることによって、客観的にコミュニケーションに取り組む力を身につけ、より余裕をもってコミュニケーションに参加できるようになることを目指します。なお、下記の授業計画は、受講者の興味やレベルなどによって一部変更することもありえますので、ご了承ください。1【内容】【1回目】談話分析とは何か:オリエンテーション(授業の進め方等)、談話とは何か、文よりも大きい単位とは、テクスト言語学、テクストとコンテクスト、など【授業外学習】【事前】事前にシラバスをよく読み、スケジュールなどを理解しておく。【事後】談話とは何か、談話分析とは何か、その目的は何か、テクストとコンテクストの関係などについて簡潔に答えられるように、ノートを整理しておく。2【内容】【2回目】メッセージを解剖する1:談話とコミュニケーションの関係、コミュニケーションとは何か、コミュニケーションの構成要素、コミュニケーションのパターン【授業外学習】【事前】前回の授業後にまとめたノートをよく読んで、内容を思い出しておく。【事後】コミュニケーションとは何か、その構成要素にはどのようなものがあるか、またどのような類型があるかなどについて簡潔に答えられるように、ノートを整理しておく。3【内容】【3回目】メッセージを解剖する2:会話分析、談話分析、内容分析、分析単位や分析項目、など【授業外学習】【事前】前回の授業後にまとめたノートをよく読んで、内容を思い出しておく。【事後】授業ノートを見直して、加筆修正などを行なっておく。4【内容】【4回目】データの収集と文字化:どのように、どのようなデータを採取するのか、文字化・記号化の方法)、など【授業外学習】【事前】アップロードされた音声ファイルを各自が最良と思う方法で文字化しておく。【事後】授業で学んだことを活かしながら自己流で文字化した談話に手を入れる。68 談話分析-140 -

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