2017春学期開講科目シラバス
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科目名人間と環境科目名(英訳)Cultural Anthropology科目ナンバー詳細情報担当者(非)は非常勤講師澁谷 鎮明単位数2開講学年3年開講セメスター春期毎週対象学科 選択・必修必修:選択:NL他学科受講履修順序履修情報担当者及び時間割カリキュラムの中での位置付け国際文化学科の学科専門科目のなかの学科発展科目に位置づけられる。また高等学校教諭1種免許状(地理歴史)取得のための教職科目(必修)でもあるので,確認の上受講のこと。身につく基礎力授業の主旨(概要)本講義は、地理学を基盤とした人間生活と自然環境の関わりについて、おおよそ2つのパートに分けて進めていく。第一のパートでは、人間の側から見た自然環境の姿や環境利用について、これまで地理学で行われてきた具体的な研究の事例と、その視点やアプローチ方法について述べる。具体的には安田喜憲の「森と文明」論、千葉徳爾のはげ山の形成についての議論、民俗分類と農業的土地利用の関係などをとりあげる。第二のパートでは、日本のさまざまな自然環境と人間の生活について、いくつかのトビックをとりあげて講義を進める。具体的には、里山、棚田などの人間と自然の接点に形成されたシステムや、火山噴火・地震・水害などの災害とそれに対応する人間のスタンスについて述べる。具体的達成目標上記内容を通じて、地理学を中心とし、またそれに関連する考古学・歴史学・人類学などの諸分野からの人間と自然環境に対するアプローチ方法を習得しつつ、自然環境への人間の対応を知ることを通じて、人間と自然環境の関係のあり方について理解する。なお、この授業では世界規模の「環境問題」やその解決策等には直接言及しないが、内容的にはそのような「環境問題」を考えるための視点を提供できるものと考える。1【内容】イントロダクション・・・「環境」とは?【授業外学習】特にないが、もしプリント中で理解できない環境関連用語がある場合調べておくこと。2【内容】森と文明1・・・自然科学的方法による環境復元【授業外学習】授業で触れた環境復元のための自然科学的方法(花粉分析等)について復習をする。3【内容】森と文明2・・・文明の興亡と森林破壊【授業外学習】授業で触れた自然科学的方法(花粉分析等)を用いて明らかになった人間と環境の関わりについて復習をする。4【内容】日本の「里山」利用と入会林野【授業外学習】授業で触れた里山および入会林野の概念について復習をする。5【内容】里山の生活と農業【授業外学習】前回学習した里山概念と、授業中に見たDVD「映像詩里山」における里山概念との違いについて整理しておく。【内容】日本におけるはげ山の形成111 人間と環境

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